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旧ソ連軍機についていくつか質問したく思います。 まず、MiG-21の近代化改修 MiG-21bis・MiG-21-93の計画は、具体的にどのような 改修をしたものなのでしょうか? エンジン・機体・アビオニクス・兵装など、可能な限り詳しいことを 知りたく思います。 次に、Tu-22Mバックファイアについてのことですが、 ソ連から独立するにあたっていくつかの国がソ連から機体を引き継いでいます。 その際、SALTIIで決定した「給油プローブ撤去」を実施する前に、 新独立国の手に渡り、撤去されずに残ってしまった… といったことはありえるのでしょうか? 最後に、現在の旧ソ連航空機設計局の現状を教えていただけないでしょうか? スホーイ・ヤコブレフ・ミコヤングレビッチ ツポレフ・アントノフ・イリューシン あと、エンジン設計局についても、 サチュルンリューリカ・クリモフ・ソユーズ をお願いいたします。 Saza-nami(漣) |
- #MiG-21
過去ログで
http://www.warbirds.jp/ansq/1/A2001289.html
というものがありますので、ご参照ください。
なお、MiG-21bisはミコヤン設計局純正(笑)のれっきとした最終生産型で、度重なる装備追加で狂ってきた重量バランスを改善するための内部配置見直し、マルチロール化=過積載に対応するための主翼構造の強化等を施したものです(一部資料で「bisはフライバイワイヤ」とありますが、嘘です)。
#Tu-22M
ソ連分裂時に引き継いだ兵器に応じてSTART上の義務を各国が引き継ぐような改訂を行っていますので、各バックファイア保有国はこれに従って空中給油装置の取り外しを行っています(進行状況につき不案内失礼)。
#メーカー
おうちに帰って資料探してみます。
Schump
- (訂正)
(誤)START→(正)SALT2
ついでに、2000年現在でのTu-22M保有数は、ロシア空軍と同海軍が約130機ずつ、ウクライナ空軍が29機となっています。
#さて、メーカーの話。
主だったところは
http://www.worldairforces.com/Companies/RussiaMajor.Web%20files/Russia_Major.html
をみていただければお分かりいただけることでしょう。
(以下補足)
MIGは航空機製造工場系の企業集団MAPOの傘下にあり、他の設計局との統合もその資本によるものです。
カモフはヘリコプター部門以外をMAPOに譲渡して整理することで独立を保っているもののようです。
スホーイは珍しく旧設計局主導で企業化しているもののようです(出資比率等の資料なし失礼)。MAPO系企業の受注が近年伸び悩んでいるため、ロシア政府はスホーイに吸収させることも検討中とか。
アントノフはウクライナの企業になりましたが、An-70の開発難航と自国企業を優先したいロシア軍からの注文が減りそうなことから、政府の助成を仰がざるを得ない状況です。
エンジンメーカーは概略以下のとおり。
・グズネツォフ→工場所在地によりサマラ、キュビィシェフに分裂
・リュールカ→サチュルン
・イソトフ→クリモフ
・コリェソフ→リビンスク
・ツマンスキー・コプチェンコ→ソユーズに統合
・ソロビヨフ→アビアドビゲーテル
・フェデネイエフ→VOKBM
・ロタレフ・イフチェンコ(ともにウクライナ)→プログレスに統合
Schump