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3388 よく分かんないのですが旧日本軍の航空隊って下の方が言っておられるように「真珠湾」や「ミッドウェ−」等の激戦と言われた戦闘は幾度と海軍航空隊のような気がします。(無論、あの戦闘は海軍の専門分野だから当然なのですが)ただ、こんな事言ったら反感かうかも知れませんが陸軍航空隊って海軍とちがって「その位置づけ」がよく分かりません。

そもそも坂井氏が基地航空部隊ならば、その戦闘自体は陸軍航空隊が行っても代わり映えはしないと思うし「真珠湾」「ミッドウェ−」は別にしても必ずと言って良い程、輝かしい戦果や戦闘歴って、こぞって海軍航空隊!って言うインパクトが強いんですが、陸軍て何をやっていたんですか?それとも海軍は零戦だから信頼されて戦闘任せになってたんですか?
ガキくさい質問で悪いんですけど、よくよく考えると確かに矛盾してるところも有るような気がするんです。そう思うのは僕だけですか?教えて下さい。
通行人

  1.  海軍の基地航空隊は、洋上で海戦している場所まで飛んでいって敵艦隊を攻撃するための戦力として整備されていました。
     陸軍の航空部隊は地上戦の支援(直接的に敵地上部隊を叩くだけでは無く、その戦域の制空権を確保して味方地上部隊が敵空軍に教われないようにする)を念頭に置いた部隊です。
     太平洋戦争では、開戦以降ニューギニア以西の戦域(地上戦闘が続いていた戦域)で陸軍航空部隊は活発に作戦をしています。
     目立つ目立たないは、敵艦隊攻撃という任務を主として海軍航空隊が担っていたことが第一でしょう。ニューギニアやビルマ戦線の記録を見れば、陸軍航空隊の奮戦が判ると思います。
     またフィリピンや沖縄攻防戦、本土防空戦でも陸軍航空隊が大きな役割を果たしています。
    SUDO

  2. > 陸軍航空隊って海軍とちがって「その位置づけ」がよく分かりません
     陸軍航空隊は基本的に味方の陸上部隊を直接/間接に援護するために組織されたものと個人的には理解しています(これに対して海軍航空隊は味方艦隊の防空と敵艦隊への漸減作戦のため)。

    > 輝かしい戦果や戦闘歴って、こぞって海軍航空隊
     日米戦は基本的に洋上での戦いが多く、海戦の勝敗がその後の戦いの帰趨に大きく影響することが多いので、必然的に海戦の矢面に立つことの多い海軍航空隊の方が目立ちます。
     また海軍航空隊の活躍の方が一般に知られているのは、それこそ戦後に発表された坂井三郎氏や源田実氏の著作の影響が見逃せないと思います。

    > 陸軍て何をやっていたんですか?
     開戦時は海軍と共にフィリピン・インドネシアの航空撃滅戦を、その後は大陸・ビルマ、そしてラバウル・ニューギニア、更にフィリピン・台湾・沖縄・日本本土など(これらも海軍と共同)で戦っています。
     陸軍航空隊はその性質上、洋上航法能力に欠けるため大した活躍が出来なかった、と結論づけている著作を目にすることが多いように感じますが、個人的に知る限りではそんなことはなく、海軍機と全く同じではないにしても洋上飛行もこなし、大戦後期には陸軍の重爆が魚雷を積んで対艦攻撃まで行っており、陸軍航空隊の方が優れており、また戦果を上げていたと思われるところも多々あります。
    T216

  3. >1.
     被ってしまいました(汗
    T216

  4. > 陸軍て何をやっていたんですか?
    梅本弘氏の「ビルマ航空戦」上下巻(大日本絵画)は陸軍航空隊の活動の一端を知るには良い本だと思います。上下巻で約8,000円と財布にやさしくないお値段ですが、その価格以上の価値があるかと。
    一式戦でモスキート、スピットV、P38J、P51Aとビルマ戦線に次々と配備された新鋭機を初交戦でほぼ一方的に撃墜したりしてるのが凄いと思ったりします。
    しぐれ

  5.  陸軍は航空隊ではなくて飛行隊だ、なんていう話を聞きますが、これに関してはどうでしょうか
     陸軍航空○×、というような組織はあったのでしょうか
    セミララ

  6. 皆様有り難うございました。
    それにしても「ビルマ航空戦」がはっはっせんえん””
    コンサ−トにいけるでないですか!
    ただ、どうもあの手の本てのは3ある話を10で語ってる気がして・・・
    通行人

  7. >6
     ご自身の目で確かめ、もし疑わしいと思うのならば、丹念に調査してみたら如何でしょう。
     たかが8000円で当分遊べるんですから、そう高い買い物じゃないと思いますよ。
    SUDO

  8. > 6.
    > 3ある話を10で語ってる
     「ビルマ航空戦」に関してはそんなことはないと思います。
     この本には日米英軍の当事者の談話や日米英軍の各種報告書の中から未帰還機をリストアップして、戦いの様相や未帰還機が撃墜された経緯、ビルマの日本陸軍戦闘機隊のキルレシオを可能な限り正確に記したものですから。
    T216

  9. 「ビルマ航空戦」とあわせて黒江保彦少佐の「ああ隼戦闘隊」、桧与平少佐の「つばさの血戦」、穴吹智曹長の「蒼空の河」「続・蒼空の河」等を読むと「3ある話を10で語ってる」かどうかわかります。全部揃えても12000円位で収まるでしょうし、陸軍航空隊を見る目が変わると思いますよ。
    セミララさんの質問ですけど、陸軍航空○×とは例えば何があるのでしょう?
    航空ファン イラストレイテッド「日本陸軍機キ番号カタログ」(2000円と内容のわりに大変お買い得)には、陸軍は昭和12年〜13年7月までに空地分離編成を終えて、飛行部隊として独立飛行中隊・飛行戦隊・飛行団等。
    地上勤務部隊として飛行場中隊・飛行場大隊・航空情報隊・航空通信隊・野戦航空修理廠・野戦航空補給廠・航空移動修理班・航測隊・野戦気象隊・飛行場設定隊・航空地区司令部等。
    それらを統合する指揮単位として飛行師団(17年6月まで飛行集団)、その上級として航空軍(航空兵団)が編成されているというような事が書いてます。
    ここまで書いた事に答えがあれば良いですね〜。
    しぐれ


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