Il-102の事ですね｡
　1978年に初飛行したといわれる近接航空支援機で、1992年のモスエアロ92で初めて公開されました｡
　エンジンはMIG-29のRD-33からアフターバーナーを取り除いたRD-33Ix2基、固定武装は胴体下面の30mm機関砲と機体最後部の遠隔操縦式の23mm連装機関砲、機体寸法は全長17.75m、全幅16.9m、自重13000kg、最大18000〜22000kgとされています。
　エンジンとコクピット、燃料タンクの周辺にはチタンと複合材料の装甲版が施されています｡
　イメージ的にはWW2時のIl-2をジェット化したような機体と言っていいと思います｡
　ちなみに、Il-102はSu-25とライバル関係にはありましたが、Il-102が初飛行した時点でSu-25は審査が終了、量産直前の段階にあったようで、当然のことながらソ連空軍（当時）には採用されていません｡
　また、1992年に公開された際も各国に売込みを図ったようですが、Su-25も輸出型を出展していた事もあり、どこからも採用されずじまいだったようです｡

　外見については下記のURLを参照してください｡
　http://legion.wplus.net/img.shtml?img=/guide/air/s/il102-1.jpg&alt=Штурмовик%20Ил-102
人見　忍

人見　忍様お答えありがとう御座います。

こんなにも早くズバリのお答えを戴けますとは、確かにこの機体です。
昔立ち読みで見かけて以来まったく情報にふれることがなく、長い間気に
なっていた機体でした。

これで何年かぶりでぐっすり眠れます、ありがとう御座いました。
KAZ

２､年前のエアワールド誌でけっこう大きく扱っていましたね＞ＩＬ-１０２。
便利少尉

便利少尉様ご情報ありがとう御座います。

2･3年前の号なら見つけやすそうです、早速古書店を巡ってみます。
KAZ

　ちなみにイリューシン設計局は1950年代初めにIl-102そっくりのコンセプトでIl-40（NATOコードネーム「Brawny」）という機体を試作しています｡

　外見はこちら｡
　上が初期型、下は後期型です｡
　http://www.aeronautics.ru/sukhoi/su25010.jpg
　http://www.aeronautics.ru/sukhoi/su25011.jpg
人見　忍

エアワールド２００２年１０月号でした（２､３年前じゃないじゃん）。
「シュトゥルモヴィークの末裔たち」（浜田一穂）と言う記事で、
Ｉｌ-１０２の他にＩｌ-２０、Ｉｌ-４０もちらっと登場します。
便利少尉

人見　忍様、便利少尉様
重ねてのくわしいご情報ありがとう御座います。

意外にもIl-2/10の系譜はジェット時代に入ってからも連綿と受け継がれて
いたのですね。（どれも結局日の目を見てはいないようですが・・・）

AWの'02/10号ほんとに最近ですね、見逃してました。この週末に入手を図りますです。

Il-40のスタイリングからしてIl-20とやらもIl-2“まんま”なんでしょうね。

皆様今回は本当にありがとう御座いました。
KAZ