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3375 逆ガル翼の機体って少ないですよね、やはり技術的な問題とか生産性の悪さなどの欠点を抱えていたのですか?
みどり

  1. 逆ガル翼には確かにメリットがありますが、

    #脚を短くでき、重量・強度の面で有利
     ←大直径プロペラをもつレシプロ機に特有の問題。
      もともと脚の短いジェット機にはさほど意味がない。
     ←翼屈曲部に強度を与えるための重量でかなり相殺される。

    #(円筒形の)胴体面からほぼ垂直に主翼を生やすことで胴翼干渉による空気抵抗を減らす
     ←翼屈曲部の気流の乱れによりかなり相殺される。
     ←フィレットやブレンデッド・ウイング・ボディの適用による代替が容易。

    といったぐあいにその利点を充分に発揮できるような設計は難しく、また屈曲部では桁を分割するか屈曲した桁を作るかしなければならない等、製造技術・コストの面でも難しいものがあります。

    近年積極的に逆ガル翼を採用した機体といえばロシアのWIG(地面効果)機にいくつか例があるくらいですが、これは屈曲部にフロートを設けることで内翼下にトンネルを作り、ここにプロペラ後流やジェット噴射、前進による相対風を吹き込むことで揚力を得る(外翼は地面効果外巡航用)ためのもので、本来の逆ガルとは意味が異なります。
    Schump

  2.  F-4 ファントムは逆ガルではありませんが中折れ翼です。これは狙ってやった訳ではなく、最初は上反角のない設計だったのが飛行テストで安定性不足が判明し、さりとて今更主翼を全面再設計する訳にもゆかず、苦肉の策として行われたものです。
    ささき


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