3320 |
旧陸海軍の戦闘機や爆撃機の事なんですがどちらにしても無線で他の飛行機の操縦士と会話は出来たんですか? 映画では編隊をくんで飛行している零戦の操縦士同士が無線で会話しているシ−ンもあるし、別の映画ではとなりの戦闘機が煙り出してるとき手でジェスチャ−して教えていたし・・ある方の話では当時は今でいう無線なんて無いに等しいというし。無いに等しい?とは多少はあったと言う事ですか? 前田 |
- 無線電話なら標準で搭載されていたはずです。前線ではずすことも多かったそうですが・・・。無線のシールドが低性能だったためにノイズが多く、有効通信距離も改良前は50キロ程度だったとか・・・開戦直後はベテランパイロットが多かったために無線をおろしても意思疎通にはさほどの問題は無かったと聞いたことがありますが、後期になるとそれも難しくなり、無線の存在が見直されたとか・・・無線を多用したとよく紹介される部隊に343空があげられますね。
富士
- 海軍では九六式(=昭和11年)、陸軍では九七式(=昭和12年)に制式採用された機体から航空無線機が標準装備されているようです。
当然、これ以後に開発された機体にも装備され、太平洋戦争初期の主力機である零戦や一式戦にも航空無線機は標準装備されています。
1.で富士さんが指摘されておられるように、発動機部分のシールドが不完全で無線機本体のアースの取付方法が適切でなかったため、非常に雑音が多かったとされていますが、だからといって全く役に立たなかった訳でも全く使用されていない訳でもないようです。
関連過去ログ http://www.warbirds.jp/ansq/1/A2001022.html
なお、スペック上の電話での標準到達距離は以下の通りです(参考「海軍航空教範」)。
航空機同士 艦−航空機間
九六式空一号(戦闘機用) 30〜50浬(55.6〜92.6q) 100〜150浬(185.2〜277.8q)
九六式空二号(二座機用) 50〜100浬(92.6〜185.2q) 200〜300浬(370.4〜555.6q)
九六式空四号(多座機用) ? 200〜350浬(370.4〜648.2q)
T216
- 有り難うございました。
前田