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3317 いつもお世話になっております。漠然とした疑問をひとつ・・。
陸軍の二式単戦「鍾馗」が南方戦線に配備されなかったように思いますけど理由があったのでしょうか?
確か陸軍は大東亜戦争第一段作戦終了後は恒久的防衛が方針だったはず、長距離進攻作戦がなくなった時点で一式戦「隼」と交代してもよいように思われるのですが・・。いかがでしょう?
チャッピー

  1. 配備されてます。それも大々的に
    3号電探

  2.  付け加えですが…。
     チャッピーさんが言われる「南方戦線」が具体的にどの方面のことを指しているのか分かりませんが、キ44I型の増加試作機9機で編成された独立飛行第47中隊(通称「かわせみ部隊」)が開戦直前の昭和16年11月に編成され、サイゴンに進出、開戦後の16年12月25日より活動を開始しています。
     その他にも飛行第64戦隊や飛行第50戦隊がビルマ戦線で、飛行第87戦隊がスマトラ戦線とビルマ戦線で、飛行第246戦隊がフィリピン戦線で二式単戦を運用しています。
    T216

  3. あれ、そうでしたっけ?南方戦線だと一式戦、二式複戦、三式戦がメインだったような気が・・。鍾馗部隊が大々的に展開してましたっけ?
    チャッピー

  4. すいません、僅差で遅れてしまいました。3号電探さん、T216さん言葉足りずにスミマセン、あと私勘違いおりました。ジャワ/ニューギニア方面をイメージしてして南方と言ったのですがこの方面って海軍の要請で二次的に陸軍航空が進出したんでしたね。こちらの方面には二式単戦って向かないということだったのでしょうか?
    チャッピー

  5. > 4.
     以下はあくまで私感ですが…。
     長距離飛行を伴う航空作戦が日常的に行われていたためではないでしょうか。
     主目的が占領地の防衛に変更されたとしても、来襲してくる敵機を遊撃するだけでは被害は局限できません。
     飛び上がる前の敵機を地上で撃破する方が効率がよく、また被害を局限できるのは明らかです。
     そう言った任務に適合する機体がニューギニア方面に送られて、防空と敵基地攻撃の両方をこなしていたのではないでしょうか。
     二式単戦は航続距離の面で敵基地攻撃をこなせないので、主として拠点防衛に使用されていたのではないかと思います。(64戦隊の二式単戦はラングーン防空に使用され、87戦隊の二式単戦が油田防空に使用されている)
    T216

  6. いやぁT216さん、滅裂な質問におつき合い頂いて恐縮です。しかも論議ボード向けの話題だったような・・以上を棚に上げて続けてお聞きしたいのですが、
    一式戦の存在意義とは開戦劈頭における陸軍の主戦場であるマレー、ビルマ方面の遠さの克服にあったと思います。私は長大な航続距離の要求さえなければ陸軍は間違えなく九七戦一本槍で緒戦を戦ったと思っております(違ってたりして)。さて方針では第一段作戦以後は要地の防衛に転ずる筈でした。長大な航続距離への要求が薄れ、背後に二式単戦を控えたとき、その時点で一式戦&九七戦装備部隊を一斉に二式単戦に機種改変してもよさそうに思えるのですが、この辺ってどうだったのでしょう?
    チャッピー

  7. >長大な航続距離の要求さえなければ陸軍は間違えなく九七戦一本槍で緒戦を戦った
     どうでしょう、九七戦の低速と火力不足について陸軍はかなり危惧を抱いていたようですから(でなければ、まだ試作段階を抜け出せていないキ44を最前線に送り込まないと思います)、航続距離の問題が無く、数さえ揃えられれば開戦時の主力は二式単戦かもしれないと思います。
     現実問題として、開戦時にかなりの機数が投入された九七戦は米英軍機に苦戦を強いられ、九七戦装備部隊は早急な新型機の配備を望んでいたようですし。

    >第一段作戦以後は要地の防衛に転じ、長大な航続距離への要求が薄れ(原文を改訂)
     5.にも書いたのですが、第一弾作戦終了後の方針が「要地の防衛」となっても大航続距離への要求は余り薄れないのではないかと思います。
     いくら防衛が主でも、敵が来襲するのを待っているだけでは、補給力に劣る日本側は不利です(補給を妨害されないのですから、対応不能な数で押し寄せられたらどうしようもない)。
     このため、日本側はどうしても敵基地を使用不能にするなり、在地の敵機を破壊するなりして敵戦力の削減に努めなければなりません(一度使用不能になった基地を再建した場合、基地は小規模になり、当然幾ら後方に戦力があってもその基地に配備できる戦力は小さくなるので、各個撃破が可能になる)。
     そのためには、爆撃機の援護や敵基地攻撃、または補給ルートを襲撃できる大航続距離が必要とされると思います。
     また大航続距離は滞空時間の増大にも繋がりますので、防空においても有利です(特に数的に劣勢である場合は重要)。
    T216

  8. 重ね重ねありがとうございます!装備機種、機種改変って興味を感じるんですよ、「この部隊になぜこの機種が選択されるのか?」と。
    チャッピー


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