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3278 初歩的な事で申し訳ありませんが、Fw-190Aの航続距離は1400?kmで、Fw-190Dの航続距離は840?kmとなっています。エンジンが違うだけ(多分)で、ここまで変わるんでしょうか?増槽をつけないで測定したからでしょうか?もし、そうだとしたら、増槽をつけた場合の航続距離を教えてください!いろいろなサイトをみましたが、未だにわかりません!!お願いします!!!
新高校1年生少年

  1. ↑主翼の20mm機関砲が×4から×2に、機首機銃が7.92mmから13mmになっていて、胴体の長さが50cm長くなっている事がわかりましたので、改造された点についてはそれ以外でお願いします
    新高校1年生少年

  2. >Fw-190D
     Fw190D-9の事だと思いますが、以下はこれを前提にします(推定ばかりですが)。
     世界の傑作機No.78ではFw190A-3の航続距離は545q、Fw190D-9の航続距離は810qとなっています。
     A-3もD-9も機体内燃料タンク容量は胴体前部232L、同後部292Lの計524Lですが、A-8以降(当然D-9も)胴体内増設タンク155Lが装備されるようになったそうです。
     またA-4以降容量300Lの増槽を装着できるようになり、U8仕様ではこの増槽を2個搭載できたそうです。
     このことからA-3の燃費はおよそ1.04q/Lと推定されます。
     改修よって重くなったと思われるA-3以降の型は燃費が悪化している可能性もありますが、取り敢えずこの数字を使って航続距離を計算すると、A-8の機体燃料タンクフル装備で約710q、A-8の機体燃料タンクフル装備+増槽1個で約1020q、A-8の機体燃料タンクフル装備+U8仕様は約1330qとなります。
     以上のことから、上記のFw190Aの航続距離1400qというのはA-8のU8仕様の航続距離と思われます。
     また、D-9の燃費はAシリーズより悪化していると思われることから上記の840qまたは世傑の810qは、機体燃料タンクフル装備+増槽1個装備時の航続距離なのではないかと思います。
     とすると、D-9の燃費は約0.86q/L(810qを使用)と推定され、常用燃料タンクのみで胴体内増設タンク不使用時の航続距離は約450q、機体燃料タンクフル装備時は約580qと推定されます。
    T216

  3. >2.
     「胴体常用燃料タンク(胴体増加燃料タンク不使用)+増槽×1」の組み合わせを忘れていましたので、この場合のA-8の航続距離を計算したところ860qとなりました。
     胴体増加燃料タンクは水メタノールまたは亜酸化窒素タンク兼用であり、「胴体常用燃料タンク(胴体増加燃料タンク不使用)+増槽×1」の使用頻度が高いと考えられることから、D-9の航続距離810qは「機体燃料タンクフル装備+増槽×1」ではなく「胴体常用燃料タンク(胴体増加燃料タンク不使用)+増槽×1」の可能性もあると感じました。
     そこで、この前提の元にさんゅつしたD-9の燃費は約0.98q/h、航続距離は以下のようになりました。

     常用燃料タンクのみ(胴体内増設タンク不使用)……約510q
     機体燃料タンクフル装備………………………………約665q
     機体燃料タンクフル装備+増槽1個…………………約960q

     なお、上記の航続距離も2.の航続距離もあくまでも「推定に推定を重ねた理論値」に過ぎないことを明記しておきます。
    T216

  4. とてもわかりやすく説明していただき、有り難うございます。最初にフォッケウルフFw190D-9の航続距離を見た時、その短さに驚き、ずっと気になっていた次第でした。このデータを拝見して、ヨーロッパの飛行機の航続距離は短いなあと改めて感じました。機体の型について説明不足で、困惑させてしまったことを心からお詫び申し上げます。

    新高校1年生少年

  5. >ヨーロッパの飛行機の航続距離は短い
     
    T216

  6.  すいません、失敗しました。
     Fw190シリーズの集大成といえるTa152Hの燃料タンク容量は、胴体前部232L、同後部360L(胴体後部増加燃料タンクは亜酸化窒素用タンク85Lに変更)、翼内384L(他に水メタノールタンク70L)で総計976Lと胴体後部増加燃料タンク不使用時のFw190D-9の2倍近い燃料を搭載できるようになっていることから、ドイツしても航続距離の短さは気になるところだったのではないかと思います(Ta152Hは燃料消費の激しい高高度を飛ぶので燃料タンクを増設した可能性がありますが)。
     因みにTa152Hの航続距離は1550q(巡航500q/hで3時間)とされていますが、これが機体燃料タンクのみのものなのか、増槽装備時のものなのかはちょっと分かりませんでした。
     なお航続距離1550qが機体燃料タンクのみの場合のTa152Hの燃費は1.59q/L、増槽装備時の場合は約1.21q/Lと推定されます。
     Fw190シリーズより重くなっている(自重で約250s)にも関わらず燃費が向上しているのは、主翼を4m近く延ばして主翼面積も5.2u増加させた航続距離に有利な高アスペクト比のものにしたことと機体全体の空力が向上したことが効いているのではないかと思います(それにしても少し向上しすぎのような気がしますが)。
    T216

  7. Ta-152Hの航続距離って長いんですね。驚きです!!(^^;)。航続距離については、やはり、気になっていたんでしょうね。英本土空襲だったような気がしますが(多分違う)、敵地上空に三分しかいられなかったため、作戦がうまくいかなかったという内容(たしか)の話を聞いたことがあります。あれはBf109でしたっけ。
    ドイツ空軍機に関してはまだド素人なので、今後もよろしくお願いします。
    ところで、またしてもすごい初歩的(常識?)な質問なんですが、Bf109は20mm機関砲をポッド式につけていて、Fw190は翼内装備でも機関砲後部のスペースをとるためと思われる出っ張りがありますよね
    。 日本の零戦52型や紫電改などはうまく収まっているのに対し、すごく対照的な感じがします。ドイツの20mm機関砲ってそんなに大きいんですか?
    新高校1年生少年

  8. >本土空襲だったような気がしますが、敵地上空に三分しかいられなかったため、作戦がうまくいかなかった
     英国の戦い(Battle of Britain)と呼ばれる英本土航空戦でのBf109Eの事例ですね。
     この時のBf109Eは増槽を装備できないもので、この航空戦終了に増槽装備が可能な型に更新されたとのことです。
     因みにこの作戦にドイツが失敗したのはBf109の航続性能だけが原因では無いと思います(googleなどで検索をかけるとたくさん引っかかります)。

    >日本の零戦52型や紫電改などはうまく収まっている
     紫電一一甲型などもガンポット式の20o機銃を装備していますし、零戦や雷電などの主翼下面にも20o機銃のためのバルジがあります。
     Bf109Gなどがポット式の20o機銃を装備したのは、前線に配備されている既存の機体の火力も強化したかった(前線に改造キットを送ればすむので)のと、出来るだけ改良を早くしたかったからではないかと思います。

    >ドイツの20mm機関砲ってそんなに大きいんですか?
     War Birds別館「真実一路」の「KANON In THE AIR」にささきさんによる各国の航空機銃についての詳しい考察があるので一読されることをお奨めします。
     真実一路はここです → http://www.warbirds.jp/truth/

     因みにドイツ機に限ったことでありませんが、私も海外の航空機については詳しくないです(汗
    T216

  9. T216様、いつもこんな僕のくだらない質問に丁寧に答えてくださってくれて、本当に有り難うございます。数々の僕のいい加減な記述についてですが、本土航空戦については、小5ぐらいのときに読んだ歴史マンガで、ドイツの飛行機があわてて帰っていくところを、スピットファイアに追撃され、大損害を被った場面があったので、そこからきています。紫電11型甲に付いては、知っていましたが、零戦の自作のプラモを観察したところ、バルジがありました。まだまだ勉強不足です。メッサーのは、改良のためだったんですね。知識の浅さに反省・・。機関砲については、これから推薦していただいたサイトを見て、勉強しようと思っています。本当に有り難うございました。
    新高校1年生少年

  10. さる親切な方から、Fw190の本をお借りしているのですが、その中に世界の傑作機中のFw190D9の航続距離の数字と全く同じ数字が載っており、またその条件に関しましても載っておりましたので、ここに紹介させていただきます。
    D9の航続距離810kmですが、これは胴体内タンクおよび胴体内増設タンク満載時の数字となっています。
    また、A3の航続距離545kmはMGFF未装備時のものとなっています。

    この本の中には、いくつかのFw190A3、胴体内タンク満載時の航続距離が記載されていますが、その数字は高度、セッティング、巡航速度等で400kmほどの差を生じておりますので、そういった断片的な数字から燃費などを導き出すのは極めて困難なのではないでしょうか。
    さとふみ

  11. >10.
     フォローありがとうございました。
     上の方で私が算出した数字は確かに断片的な情報から推定したものなので、信頼性は皆無に等しいと思っています。
     一応、3.に『あくまでも「推定に推定を重ねた理論値」に過ぎない』と明記しましたが、少々誤解を与えやすい書き込みだったと思います。
     失礼しました。
    T216

  12. T216さん、たとえ誤解を招きやすかったにしても、あれだけ一生懸命回答してくれた事は僕にとって感動物です。こんなにがんばってくれる人がいるものなんだなあと考えさせられる物がありました。本当にありがとうございます。このページとは関係のない事を書き込んでしまいましたね・・(反省)。
    そしてさとふみさん。明確なフォローありがとうございます。僕からもお礼を言わせていただきます。条件によって、400kmも変わるんですね。ということは計測によってはかなりばらつきがあるんでしょうね。その辺についてもご指南いただければうれしいです。無理にとは言いませんが。
    本当に、たくさんの方の協力によって成り立っているんですね、このサイトって。改めて感じました。
    新高校1年生少年

  13. 前記の数字のあります、Wolfgang Wagner氏の「KURT TANK: FOCKE-WULF'S DESIGNER AND TEST PILOT」によりますと、A−3の航続距離545kmという数字は、前述の通りMGFF二門を搭載していない状態で、高度3000mを許容最高巡航速度(何kmなのかは書いてありません)で巡航した場合か、高度5000mを535kmで巡航した場合となっています。
    また、経済的なセッティングにした場合(混合比をいじっているのでしょう)、高度5000mで航続距離810km(航続時間2.05時間)となっています。
    別の表では、航続距離600km、経済的なセッティングにした場合航続時間二時間、航続距離950kmを「編隊飛行」できるとなっています。
    明記はされていないのですが、重量の数値からしてMGFFは付けていると思われ、その他の重量も多少違う数字となっています。
    さとふみ

  14. ご参考までに、丸メカのFw190の性能表の最後に、A-8ですが、飛行状態と高度による航続力の数字がのっています。
    バウアー中尉

  15. 一言レスですが、
    戦闘機という物は防衛用機材というのが本道ということで、
    A6Mの様な“制空戦闘機”は異端の類に為るのでしょう。
    ぺっか

  16. でも、あの時代も今も、制空戦闘機の開発って力が入っていますよね。
    新高校1年生少年


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