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ゼロ戦や一式陸攻には電動イナーシャスターターがついていますが、ハンドクランクとの使い分けはどのようにしたのでしょうか。 また、外部電源の供給を受けず、自機のバッテリーだけで始動できたのでしょうか。 御願いします。 千葉 |
- 当時の電動起動機は外部電力でなく蓄電池からでした。消耗が激しいので普通は
手動で起動していました。
蒼空
- 零戦にはありませんね。
BUN
- 手持ちの文献ですが、ご参考までに。
@丸メカニック、1980年、別冊1、零戦、の84ページに栄21型エンジンのイラストがあり、その中に、電動イナーシャ・スターターと明記されています。
A同じく、丸メカニック、bQ2、1980年、一式陸上攻撃機、の28ページ、電動装置の項に、電動慣性起動機の操作法が示されています。
吉野
- ↑丸メカ「零戦」に「明記」されているだけ勘違いしやすいけれども、質問のようにバッテリー駆動ではなく、クランクを差して人の手で回すものです。当然外部電源も使用しません。起動装置については「起動装置は手動式慣性起動装置一型なり」と取扱説明書本文にあるようにまずは人力でフライホイールを回します。
BUN
- この間違いが何処から来たのかと言えば、これもやはりA6M2の取扱説明書にある栄一二型の要目表に起動装置について本文と異なり「電動慣性起動装置一型」とある為ではないかと思います。A6M3の取扱説明書にある栄二一型の要目表には本文と同じく「手動慣性起動装置一型」となっています。
BUN
- >3.4.5
すると、丸メカの栄21型にある電動イナーシャ・スターターというのは、何のためについているのでしょうか?
大元
- 零戦用「栄」二一型としては単なる間違いです。
BUN