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太平洋戦争末期を題材にした邦画で、B−29の爆撃を避けるため防空壕などに避難した住民らが、同じ壕内にいて泣き出した赤ん坊や小さな子供らがいると、母親に向かって「泣きやませろ!敵に見つかるぞ!」などと言って小声で警告するシーンを時折目にします。また同様に、壕内では皆一様に黙り込んで空襲が過ぎるのを待つのが通例なようです。 灯火が漏れる云々の状況なら話は分かるのですが、泣き声や会話ごときで数千メートル上空の敵機が分かるのでしょうか? 素人モデラー |
- まあ、防空壕の中の不安心理を描いた、ってだけでしょう。
なんとなく息を殺したくなる気持ちも、わからないでもないです。
地震のときに、気がついたら枕だけ持って逃げていたとか、まあそういう極限状況を表現してるんじゃないですか?
あるいは演出家が、潜水艦映画と間違えていたか。(笑)
「上空から地上の話声を識別できる聴音器」が有るか無いかは、知りません。
すくなくとも、B-29の時代には不可能でしょう。
仮にあったとしても、爆撃中に作動させたら壊れるでしょうね。
現代ではどうなんでしょうねえ?
クリスティー
- そういうシーンがあるとすれば、設定がサイパンや沖縄戦だったのではないでしょうか。
いくらなんでも脚本家が本土空襲のシーンでそういう台詞を書くとは思えないのですが・・・。
できたら映画のタイトルを教えていただけませんか?
タカ二飛曹
- >「上空から地上の話声を識別できる聴音器」が有るか無いかは、知りません。
>すくなくとも、B-29の時代には不可能でしょう。
>仮にあったとしても、爆撃中に作動させたら壊れるでしょうね。
>現代ではどうなんでしょうねえ?
そのようなセンサーがあったと言う話も、開発されたと言う話も、聞いたことはありません。
だいたい自分が轟々と音を立てながら飛んでいて、どかどかと爆弾落している時に、
地上の音を聞こうとしても無理じゃないですか。
それにしてもタカ二飛曹さんも言われるように、ほんとに空襲を描いた映画で時折目にするようなシーンでしょうか?
みんな押し黙っているのは、これは心理的に当然でしょう。
台風や地震の避難の時だって、別に聞かれて困る(なにに)わけでもないのに、
むっつり黙っているのがふつうじゃないですか?。子供は別でしょうが。
便利少尉
- 一般市民の流言飛語の類で、B29には
「上空から地上の話声を識別できる聴音器」が付いている
と言う話があって、結構真面目に語られていたようです。
ちょっと考えればそんなものある分けないことぐらい分かりそうな物ですが、
あんな状況下ですから、信じていた人も結構いたのかもしれません。
え?出典ですか、すみません今捜索中ですもうしばらくお待ち下さい(笑
3号電探
- 便利少尉殿
「上空から地上の物音を聞き取る」というのは、ベトナム戦争などで多用された空中投下型偽装マイクのようなもので、密林中のべトコンの動きを聞き取る音響センサーのイメージです。
べつに、飛行機の上から直接耳を澄まして・・という奇想天外兵器は考えておりません。(いくらなんでも)
クリスティー
- 東宝の「沖縄決戦(71年)」に、退避壕(洞窟陣地)に日本兵と民間人がこもって息をひそめていると赤ちゃんが泣き出すシーンがあります。兵が、その泣き声をどうにかしろというのですが… この後のシーンは私が今までの人生で見た映画の中でももっとも不愉快なものであった、ということでカンベンしてください。ご質問のシーンにまさに合致するシーン・シチュエーションでしたので、僭越ながら知っていることを書かせていただきました。ご不快に感じられる方がいらっしゃいましたら、文責は私にあります。
まるき
- >5
ああ、それなら分かります。と言っても、質問者の方が想定していらしたのはそういう代物ではないですし、
それにベトナム戦争で開発された聴音器は地面に突き立つのだったと思っていましたが、違っていたのでしょうか?
便利少尉
- 質問者です。様々なご回答ありがとうございます。
>2 タカニ飛曹 様
作品タイトルですが、誠に申し訳なく覚えておりません。ちょうど昭和から平成へ年号が変わる前後の年で、8月の盆を軸にTV放映していた番組でした。当時10代前半で、戦艦や戦闘機がガンガン登場するような戦争映画を期待していたのですが、銃後の姿ばかりが目立ち、拍子抜けした記憶があります(2時間級の映画ではなく、1時間×数回モノのドラマだったかもしれません。)。
他にも昭和40年代に刊行されたような古い戦記漫画にもそういった場面がありました(地区の図書館で借りたりしていました)。
いかんせん、いずれも幼少期の記憶で「僕ならば即、壕の中でたまらず泣き出すだろう」と思った半面、「高射砲も届かない上空から声を聞き取れるのか?」と疑問に思った次第です。
素人モデラー
- ゴミレス…飛行中のレシプロ機はやかましいです。C-47 なら目の前の人と何とか会話できる程度、B-17 なら耳元に口を寄せて怒鳴らなければ聞こえず、P-51 では自分の声すら聞こえません。
ささき
- >8 ちょうど昭和から平成へ年号が変わる前後の年で、8月の盆を軸にTV放映していた番組でした。
該当しそうなドラマを探してみました。
フジテレビ系 終戦45年スペシャル「白旗の少女」 脚本 佐伯俊道 1990.8.17
http://www.qzc.co.jp/DORAMA_CGI/DORAMA1.exe?AFLG=&TARGET1=TITLE%2CNAME&KEY1=%94%92%8A%F8%82%CC%8F%AD%8F%
でも、B-29は沖縄を空襲していましたっけ?(今、職場で資料が参照できません。)
OPD
- >10 このドラマなら憶えております。
洞窟で米軍の掃討から隠れている民間人と兵士のグループのエピソードがありました。兵士の叱責に母親は思わず赤ちゃんの口をふさいでしまい、赤ちゃんが死んでしまうといったシーンでした。
ただ、このドラマにはB29の空爆シーンはでてきません。
タカ二飛曹
- 追記ですが、このドラマのモデルになった話はけっこう有名です。
アメリカの記録映画に、沖縄で白旗を持って投降してきた少女のカットがあり、戦場の悲惨さを表すカットとして有名になったのですが、後にその本人の女性が名乗り出て、その逃避行が本にもなりました。
TVドラマだけではなく、映画も製作されたはずです。
タカ二飛曹
- 連続ですみません。
「白旗の少女」で検索したらたくさん出てきました。ご興味のある方はどうぞ。
タカ二飛曹
- >6,11
私もこういう悲劇的エピソードは聞いたことがあります。聞いた話ではなく居合わせた人の体験談としてでてくる文献はないでしょうか。前後の情況を知りたいのですが、ショッキングなエピソードだけに話が伝わるのは早いものの、文献がみつけられなくて…。沖縄県のかたとかなら常識的にご存知な文献なのかもしれませんが。
をぐに
- >4
うろ覚えなのですが、たしか山本七平氏の本の中にも
「アメリカの飛行機には地上の物音を聞くことのできる聴音器がついているから、飛行機が上空を飛んでいる間はできる限り静かにしなければならない。」
というデマが軍隊の中で広がったと言うエピソードが出てきました。
空爆をうける無力な人間の心理と言うのは、案外共通しているのかも知れません。
ann
- >10
B29は、米軍の沖縄上陸作戦時に支援爆撃を行っています。
しかし、B29をそのような戦術爆撃に使用することをルメイ将軍は嫌がったそうです。
未明2
- >16 B29は、米軍の沖縄上陸作戦時に支援爆撃を行っています。
この支援爆撃は九州各地の飛行場に対してで、沖縄への爆撃ではなかったはずです。
沖縄へのB-29の飛来はトラブルによる緊急着陸で、21BCに関しては、4月18日に1機、5月3日に1機、5月25日に1機、5月27日に1機、6月7日に1機、7月15-16日に1機、8月14日に1機との記録があります。
OPD
- >OPDさん
図書館で資料を見てきましたが、確かに九州の飛行場への爆撃であって直接沖縄へ行った訳ではなかったですね。失礼いたしました。
未明2