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パイロットスーツを着用しない場合どの程度の速度まで操縦できるのでしょうか? BB |
- 酸素マスクや電熱服がなければ高高度へは上がれないでしょうが、とくに速度の制限はないのでは? 高G機動は危険でしょうが。
居眠り将軍
- 超音速旅客機コンコルドのように、コクピットの与圧や温度管理さえ地上並みに保っておけば、パイロット・スーツなんて不要でしょう。
こういうのは質問の対象外か・・?
アリエフ
- マッハ25で飛ぶスペースシャトルだって、脱出を考えなければ平服で乗れます。
便利少尉
- パイロットスーツの歴史を見ると、Gスーツというのは最も新しい(防寒はWW1前から、与圧は大戦間から)ものです。
これは2000馬力級レシプロ戦闘機やジェット戦闘機の出現(1500〜1700馬力級であるP-51等の装備例もありますが)によって4Gを超える高G機動を「継続的に」行えるようになったからで、Gの大きさそのものはGスーツの要否とは別問題です。
例えば、Su-26系やエクストラ300といったアエロバティック専用機は+-10Gを超える高G機動が可能ですが、推力重量比が0.7〜1程度のレシプロ機ではこのような高G機動を数秒間続けるのがやっとですので、パイロットは平服で搭乗しています。
Schump
- 高速で急旋回したり、急加速、急減速しなければ問題ないでしょう。
現在の戦闘機の場合だと実戦などでこうした機動をする状況が多く、
それに伴って搭乗員にものすごいGがかかるのです。
Gによる身体への影響で一番大きいものとしては、血流への影響が
挙げられます。この影響により視界への一時的障害や失神など飛行に
危険を及ぼす事態につながる危険があります。
その対策の1つとして、Gに応じて体外部から加圧を行い、血流の
流れを調整する機能があるパイロットスーツ(Gスーツ)があります。
アッサム
- パイロットスーツの着用未着用は、なんら問題ではありません。特に速度に関しては、コンコルドの乗客がパイロットスーツを着ていないことからも理解いただけるのではないでしょうか。
Gスーツのお話が出ていますが、これは主に急旋回時に生じるGに対したものです。Gスーツは、ひざ上もしくはひざ下ぐらいの半ズボンのようなもので、下半身を覆います。急旋回時、遠心力により下半身に血流が集中し、脳に血が行きにくくなります。Gスーツには、このとき機体に接続されたホースから圧縮空気が送り込まれ、下半身を締め上げ、無理やり血を流れにくくします。これにより、脳への血流を確保しています。ただし、これだけでは不十分ですので、パイロットはちょっと特殊な呼吸方法をとるようです。(どういう呼吸方法か具体的には判らない)
補足:戦闘機は、ACM等のときの旋回時には、機体を90度ヒネリ、ピッチ方向の入力をして旋回する。このため、パイロットはパイロットから見て下方向のGに苦しむことになる。
PRCA