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3222 いつもこちらでこっそりと勉強させていただいております。
今日は海軍の夜間飛行訓練について教えいただきたく質問させていただきます。
仄聞で申し訳ございませんが、海軍では空母搭載機の夜間洋上飛行訓練は基本的には
実施しなかったというような記述を戦記等で読んだ記憶があります。
ところが先日、戦前(昭和13年頃まで)赤城に勤務されておられた方から夜間発着訓練
や夜間洋上飛行訓練で事故が多かったとお聞きし混乱しております。
私の思いこみ違いかとおもいますが、今一度空母搭載機の夜間飛行訓練等についてお教えください。
よろしくお願いいたします。
ゴドノフ

  1. 日本の母艦航空部隊にとって夜間攻撃はなかなか果たせない課題として常に研究されています。夜間攻撃が実施できれば敵空母への先制攻撃の機会が増し、より有利に戦えるという単純明快な理由から研究訓練されているのですが、昭和十二年〜十五年頃の母艦航空部隊の確立期には夜間着艦の容易だった旧型機から夜間着艦にはやや不適な低翼単葉の新型機への移行などといった機材面と必要とされる錬度の面での困難が付きまとい、夜間攻撃は本格的な戦術として成熟しないまま開戦を迎えています。
    ですから日本の母艦航空部隊は夜間攻撃を本格的に実施する実力はありませんでしたが、夜間の発着訓練、飛行訓練を実際に行ってはいるのです。
    BUN

  2. >BUNさま
    ご丁重なご回答ありがとうございました。
    夜戦を重視した海軍としては、当然母艦隊での攻撃も研究されていたのですね。
    新型機との移行時期が夜間訓練の障害に成り得たとの関連は、特に合点がいきました。


    ゴドノフ


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