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3216 映画「ブラックホーク・ダウン」でブリーフィング時にAC-130(H?)スペクターガンシップを要請したというセリフがありました。日本語版だったので実際のセリフはわからないのですが、本当に要請されていたのでしょうか?あと市街地での戦闘にAC-130は役に立つのでしょうか?よろしくお願いします。
蒼坂

  1. その映画見ておりませんが、93〜94年のソマリアでの作戦においてAC130Hが投入されており、94年3月には空挺降下中に1機失われています(105mm砲爆発とあるので機内の迫撃砲が間違って爆発したということか?)。
    AC130は長時間の航続能力があるためゲリラが隠れている地域の上空を旋回し(高度600m程度)、見つけ次第狙って機関砲等で攻撃します。対空砲火に対し脆弱であるのが欠点ですが、より低空に対地攻撃ヘリを飛ばして敵の対空砲火拠点を潰し、ヘリとの連携プレーで強力な火砲攻撃を行うわけです。ソマリアでもそのような戦術が展開されたと思います。
    なお、アフガン攻撃の時は主要都市カンダハルでの作戦にも用いられています。この時は、パキスタンやウズベキスタンの基地から対地攻撃ヘリを飛ばせなかったので、AC130だけの攻撃となったそうですが、タリバン側の対空砲火の貧弱さも原因か、それなりの効果をあげたそうです。
    アリエフ

  2. 追加で・・・
    >対空火器に対して脆弱
     AC-130の兵装も対空火器の長射程化に対応して変化しています。初期のガンシップの20mmバルカン×4、7.62mmミニガン×4という構成から、現在では105mm榴弾砲、25mmバルカン砲、40mmボフォース機関砲という組み合わせに変わっています。いずれにしても極めて高い制圧能力を持っていることは確かです。
     
     ただし元が輸送機であるため、さすがに制空権の無い戦域での使用は危険であるため、AC-130の出番は制空権の確立した後ということになります。
     自分の考えでは、ソマリアでは対空火器による脅威はさほどなかったように思えるので、十分役に立ったとは思います。
    YF−23A

  3. 返答ありがとうございます。私が気になったのはその武装についてなのですが、あまりに威力がおおきいのではないかということです。町の被害がかなり大きくなるように感じるのですが、その点はどうなのでしょう?他人の町はどうでもいいってことでしょうか?あと市街地では目標をみつけるのもかなり苦労しそうですが。
    蒼坂

  4. http://www.geocities.com/CapeCanaveral/8758/

     このHPのホームにある写真は、ベトナム戦争におけるAC-130による攻撃の様子を捉えたものです。扇形の様になっているのは曳光弾(トレーサー)の軌跡です。旋回しながら攻撃しているようですが、目標からしてみれば正に砲弾の雨を浴びせられているといった感じです。
     
     この当時のガンシップの兵装は、「2」でも触れたように20mmバルカン×4と7.62mmミニガン×4に弾丸は約10000発づつという、凄まじい組み合わせです。現在では連射速度の点では劣っているとはいえ、榴弾砲や40mm機関砲などの連射は、町を文字通り“粉砕”するのには十分と言えるでしょう。当然、目標を・・・というよりも、目標を含む町ごと・・・というスタンスになるのは必至であると思います。
    YF−23A

  5. なるほど、ありがとうございます。それにしても曳光弾の写真すごいですね・・・。
    蒼坂


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