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こちらでいつも勉強させていただいております、島野と申します。 九六式艦上戦闘機の武装についてお教えいただきたくカキコミさせていただきました。 冥聞で申し訳ございませんが、九六式艦上戦闘機に20粍機銃(機関砲?)を 搭載した形式があるときいたことがありますがこれは事実でしょうか。 更にこれは @九六艦戦の武装強化型または A零戦(十二艦戦)が失敗した場合の保険、或いは B単なるテスト機(20粍用の)だった のでしょうか? 皆様、よろしくお願いいたします。 *この情報自体が間違いでしたら御勘弁ください。 島野 |
- とりあえず、こちらをご覧ください。
http://www.warbirds.jp/kunimoto/type51/20mmHistory.htm
片
- たまたま世界の傑作機No27の96式艦上戦闘機を読んでたので書きこませていただきますね。
上記片さまの書きこまれているWebSiteの記述にもあるとおもいますが、96式2号1型として完成したもののうち2機のエンジンをイスパノスイザ12Xcrs液冷12気筒エンジンに換装して、プロペラ軸発射式の20ミリモーターカノンの装備実験をおこなったとあります。
96式3号艦戦(A5M3a)と命名されましたが、実用上問題が多く、寿3型搭載の2号2型仕様に改装されて大陸の部隊に配備されたとのことです。
中華観音
- なぜ九六艦戦で20mm機銃搭載機が製作されたかと言えば、前年に今後の海軍機の標準的な兵装として中攻以上の機体に旋回銃として1挺、戦闘機にはモーターカノンとして1挺、あるいはウイングガンとして2挺の装備が方針として決定している為です。この為に実験機として既存戦闘機の改造が行われています。
BUN
- 20ミリMGFFを実験搭載したのは、九六式一号艦戦の22、23号機で、この2機はのちに発動機も換装して二号戦一型に改められています。実験当時の発動機が寿二型改一と改3Aのどちらだったかはわかりませんが、昭和13年8月といえば、さらに新型の九六式二号戦二型がすでに出ている時期で、実験に旧型機を使ったのは、純粋に機銃の実験目的だったから、と考えられそうです。
片
- ↑すみません。号機は再検討します。
いずれにしても、すでに旧型となりつつある機体を流用したのはたしかです。
A5M3Aも寿に再換装後は二号一型ですね。二型は胴体設計がまったく異なります。
片
- >4
MGFFではなくてFFではないでしょうか。イカリアMGFFはたしかドイツの砲では? もとは確かにFFですけども。
居眠り将軍
- 皆様ご回答ありがとうございました、感謝いたします。
個人的には軽量の九六艦戦に(しかも主翼に)20粍機銃が搭載された事実も驚きでしたが
海軍が昭和10年頃から20粍機銃の搭載を検討していたのはもっと驚きでした。
「単なるテスト」ではなく零戦誕生の「重要なお母さん」だったわけですね。
モーターカノンの九六艦戦の詳細はよくわからなかったのですが、搭載型はなんとなく
聞いたことがありました。液冷のモーターカノン付き艦戦などは斬新ですね。
世界の傑作機、早速購入してみます。
島野