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3180 FADEC(完全自動化デジタル式エンジン制御)についてお願いします。
たしか、空自のF-15の近代化改修型にも取り入れられていたと思いますが、F/A-18E/Fの説明では「実用戦闘機では世界初」と書いてありました。

これは、スロットルのデジタル制御でも、

[F-15では、メカニカルな接続をコンピュータが補正(自信ナイです)。]
[F/A-18E/Fでは、メカニカル接続なしの「スロットル・バイ・ワイア」。]

という違いから「世界初」という記述なのでしょうか?
それとも、記者の勘違いなのでしょうか?
略語ではどちらもFADECになっているような気がします。
Sparrow

  1.  Digital Electronic Control System (DECS) と Full-Authority Digital Engine Control (FADEC) は同じものを指しているようですが、「Digital」の入らないフル・オーソリティ制御はまた別物のようです。

     ハリアーはホバリング時のエンジン出力変動遅延を人間技では補正しきれず、アナログコンピュータを介したフル・オーソリティ制御としたことが成功の一因だったと記憶しています。このコンピュータがデジタル化されたのは AV-8B ハリアー II の 1986 年以降の配備分だそうです。

    http://www.periscope1.com/demo/weapons/aircraft/attack/w0003089.html

    ささき

  2. あの、すいません。
    ちょっと、回答の意味が分からないんですが……。
    解説おねがいします。
    Sparrow

  3.  フル・オーソリティ制御とはスロットルレバーの入力が一旦何かの装置に入り、そこで何らかの変換操作を経て実際のエンジン出力を制御することです。エンジン操作は 100% 機械任せとなり、スロットルレバーはその機械に対する入力指示となります。

     その「機械」の中身はアナログでもデジタルでも構いませんが、「FADEC」という略語には「Digital」という言葉が含まれている以上、デジタル式を指すと解釈しました。

     ハリアーの場合は開発された 1970 年代すでにフルオーソリティ制御を採用していましたが(記憶によれば世界初の実用フルオーソリティエンジン制御機だった筈…出典は加藤寛一郎氏「飛行の真髄」だったと思う)当時はまだアナログ制御であり、前述のページによればデジタル化されたのが 1986 年以降ということです。

     ちなみに
    http://www.boeing.com/defense-space/military/fa18ef/fa18efmilestones.htm
     によれば FA-18E の初飛行は 1995 年だそうです。
    ささき

  4. ありがとうございます。

    記者の勘違いということですね。
    Sparrow

  5. >F/A-18E/Fの説明では「実用戦闘機では世界初」

    これだけでは前後がわからないので何とも言い難いのですが、
    FADECといっても単に燃料コントロール(これはF-15でもやっていたはず)だけでも
    FADECと言う場合もあるし、機体制御と連動していたり異常診断までを含めてFADECと
    いうこともあるので、どのレベルの話かということではないでしょうか?
    PT

  6. >5
    すいません
    ちょっと乗っけてみます。

    「エンジンはF404から発展したF414-GE-400ターボファンで、キャンセルとなったA-12で装備が計画されていたF412向けに開発された多くの特徴を備えたものだ。エンジンは完全自動化デジタル式エンジン制御(FADEC)システムでコントロールされている。FADECは、旅客機など大型機ではよく耳にする制御システムだが、実用戦闘機でこれを装備したのはスーパーホーネットがはじめてである。
     このFADECも、ほとんどの飛行状態で完全に機能するように設計されており、高度40,000ft(12,200m)という高高度飛行時や、テイルスライドといった運動時でも機能する。またFADECによりスーパーホーネットでは、スロットル・レバーの使用制限や使用限度の設定は行われていないという。スロットルは、スロットル・バイ・ワイアと呼ぶ、フライ・バイ・ワイアと同様の、メカニカル機構を使わずにスロットルの動きを電気信号に変換して、エンジン推力を調節するシステムが用いられた。」

    やっぱり、スロットル・バイ・ワイアが初めてということでしょうか?
    Sparrow

  7. ハリアーのスロットル・コンピュータは(主としてホバリング時の)推力安定に寄与するだけで、異常姿勢や高度によるエンジン出力制限といった機能までは組み込まれていなかったと思います。FA-18E の記事は「ここまで幅広い範囲にわたってエンジン制御を自動化したのは」実用戦闘機として世界初である、というニュアンスがあるのかも知れませんね。
    ささき

  8. ありがとうございます。

    もちっと調べてみます。
    Sparrow


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