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バルカン砲は命中精度が低いと聞きました。低いとかそーゆー以前に、あさっての方向に飛んでいく弾も時々あるらしいです。 なのに、ほとんどの戦闘機に搭載されているのはなぜですか? マツコー |
- (追加)
第一、あさっての方向に弾が飛んでいったら、味方に当たりません?
マツコー
- 機関砲の類でも、あさっての方向に飛ぶものなのですか?
たとえ横弾になっても、そんなに無茶苦茶な方には飛ばないと思わないけど。
その点、2次噴進するロケットで、増速率が大きい物の中には、本当にあさっての方向に飛ぶ物もあるようですね。
で、バルカン砲の命中精度ですが、80%の弾が8ミルに納まるそうですから、空対空目的で考えると悪くないと思います。
戦車砲や狙撃銃とは違いますから・・・・
ウリ
- 空対空射撃の場合、特に最近のような高速で機動する場合、
あまりに命中精度が高すぎると少しでも狙いが逸れると全部無駄弾になりますが、
ある程度の範囲をスプレーするように弾着が広がるように調整しておけば、
何発かは目標に当たる確率が上がります。別に全弾当てなくてもいいんです。
撃墜できなくても追っ払ったり、相手の機体が修理が必要な状態になってくれるだけでもいいんです。
戦争ってのはそんなもんです。別に中世の騎士の一騎打ちではありませんから・・・
で、バルカン砲は別にほとんどの戦闘機に搭載されているわけではありません。
ヨーロッパ系の機体はあまり搭載していませんね。
まぐまぐマグロ
- Tony Williams 氏の著書によれば、M61 バルカンは砲身を束ねている留め金(マズル・クランプ)の締め付け具合を変えることによって集弾性を調整できるそうです。わざと散らさない場合の集弾性は「比較的良好」だそうで、他の機銃と比べて特に「命中精度が低い」という話は聞きません。また、連射時に数発が他からずれた位置に着弾する現象は「フライヤー」と呼ばれ、バルカンに限らず全ての銃器で発生します(原因はいろいろあるが、主として弾薬および銃の製造公差に由来)。ずれると言っても角度で 1 度未満(500m 先で 8m 以内)程度の話です。
>殆どの(米軍)戦闘機に搭載されている理由
これは実は非常に興味深いテーマですが、長くなり過ぎるので要約すると
・米軍は航空機銃の主任務をドッグファイト時の至近距離兵器として位置づけている
・即ち主なターゲットは戦闘機であり、重爆や戦車に対する破壊力は求めていない
・対戦闘機射撃に必要なのは一発の威力より高初速と高発射速度である
・20mm M61 バルカンは比較的コンパクトで高初速と高発射速度を兼ね備えた火器である
という事だと思います。また歴史的な側面から見てみると、
・米軍は 1960 年代にミサイル万能主義に走り、殆どの機銃新規開発を放棄した
・しかしベトナム戦争の戦訓で固定機銃装備の必要性が急浮上した
・その時に使える国産の高性能機銃は M61 バルカンしかなかった
という理由もあると思います。
ささき
- バルカン砲は、でっかくて早い鳥を落とすための、高速弾を発射すショットガンと考えると理解しやすいと思います。
Ratheon