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いつもお世話になっております。 台湾沖航空戦のさいに、連合艦隊の草加参謀長が、空母艦載機の 第三航空戦隊(瑞鶴、瑞鳳、千歳、千代田、192機)と第四航空戦隊 (隼鷹、龍鳳、伊勢、日向、142機)の艦載機を陸揚げして、米艦隊 攻撃に使用した、という記述を、朝日ソノラマ「レイテ沖海戦(上)」 で読みまして、質問させて頂きます(過去ログ検索がなぜか使用で きず、類似質問を確かめられませんでした)。 (1)第三航空戦隊の搭載機数を合計しても、瑞鶴72、軽空母3隻で90 機の合計162機、第四航空戦隊は、隼鷹48、龍鳳30、伊勢日向44の 122機で、記述よりかなり少ないように思います。機動部隊の配属機数 には予備機を含んでいる、ということなのでしょうか。 (2)同書では「三、四航戦は母艦機として使えるだけの腕前を、 瀬戸内海での訓練で手に入れていた」とあるのですが、マリアナ 沖海戦で残存35機と壊滅した機動部隊艦載機が、わずか4か月で 再建できたのでしょうか。 もしできたなら、台湾沖航空戦に艦載機投入を行わなかったなら、 レイテ沖海戦の日本機動部隊は、定数通りの艦載機を積載できたと いうことなのでしょうか(行わない、という選択肢がなかったかも しれませんが)。 (3)台湾沖航空戦に投入された三、四航戦は何機であり、何機が 生き残ったのでしょうか。また、日本機の被害は312機という説 から、600機という記述までまちまちなのですが、実際の被害は どの程度だったのでしょうか。 以上、お手数ですが、もしよろしければ教えてください。、 高村 駿明 |
- >第三航空戦隊(瑞鶴、瑞鳳、千歳、千代田、192機)と第四航空戦隊
(隼鷹、龍鳳、伊勢、日向、142機)
三航戦=六五三空は戦闘164,165,166と攻撃263の四個飛行隊で構成されています。飛行隊の定数は機種により異なりますが、戦闘飛行隊、攻撃飛行隊は大抵常用三六機 補用一二機の四八機です。単純に四八×四=一九二としたのだと思います。
四航戦=六三四空は戦闘163,167の四八×二、彗星常用一八/補用六、瑞雲常用一八/補用六で合計一四二機としたのでしょう。
なお、いずれも実際の定数としても不足しています。
>マリアナ沖海戦で残存35機と壊滅した機動部隊艦載機
それは稼働機の話をしているのではありませんか? 少なくとも搭乗員の数ではありません。
>「三、四航戦は母艦機として使えるだけの腕前を、瀬戸内海での訓練で手に入れていた」
は一部間違っています。
川崎まなぶ
- 六五三空の192機は48×4ですけど、六五四空の142機は「零戦96(戦163、戦167)+彗星22+天山2+瑞雲22」という内訳だそうです(海軍捷号作戦1)。
(3)進出154機とされますが、半数程度は失われたのではないでしょうか?とはいえ、戦闘機の損耗率は比較的小さいと考えられますから、艦攻、艦爆の損耗率は相当なものと考えられます。前掲書には一応の残存機数も掲載されていますが、かなり「不明」の部分が多いですね。
tackow
- お二方、どうもありがとうございました。大変よくわかりました。
高村 駿明