3129 |
米軍機の訓練で、仮想敵機に損害が出る程、実戦的なものはありますか? ローシー |
- 訓練の激しさや不注意による事故ならともかく、常識でお考えになれば解るかと思いますが、仮想敵機に損害が出るような訓練は、訓練じゃありません。
空戦訓練等の場合、空戦機動等は(訓練空域の安全条件を見たしつつ)実際に行なわれますが、射撃及びミサイル発射は仮想のモノとして処理、判定され撃墜、損傷などが宣言されるのが通例です。
実際に射撃訓練を行なう場合航空機が曳航標的を引いてそれに対して射撃するとか、ドローン(実機を無人機に改造した物もあります)を飛ばしそれを撃墜する、中古の戦車や装備を並べ、それを攻撃すると言った事も行なわれます。
これらドローンを仮想敵機と呼ぶなら確かに損害(と言うか、損耗だわな)が出ますが、事故でも起きない限り、人間同士がお互いに飛んで戦技を競う様な訓練の場合、実弾で打ち合うようなマヌケな真似はしないのがどこの軍隊でも普通です、妄想以前の問題でしょう、事故であろうと故意であろうと、訓練で戦力を消耗したがる軍隊はありません。
じゃあ実戦に近い訓練なんか出来ないじゃんとお考えでしょうか?
その為にドローンを相手にした射撃訓練は行なわれているのですし、よりリアルな訓練を目指して訓練装備の開発、実用化が行なわれて来た訳です。
ooi
- 補足です。
実機を無人機に改造>
ドローン機には退役したF−4ファントムIIを改造した、QF−4SやQF−4N、QF−4Gなどもあります。これらの機体は、後席を撤去して無線操縦システムを装備し、機体にデータリンク用のアンテナを装備しています。前席は残されていて、必要に応じて有人飛行も可能のようです。標的のほかに、電子戦シミュレーション機としても使われています。
損耗>
QF−4は標的として使われる際に少しでも損傷を減らすために、初期には主翼端にガス・バーナーを装備して、赤外線誘導ミサイルのエンジンへの直撃を回避するようにしていましたが、結局あまり効果はなかったようです・・・。
YF−23A
- 欲と二人連れの米国にはあっさり無視されてる某国のプロパガンダ映画だと、空中戦の実弾訓練は常識ですよ(笑
撃墜されたときに脱出訓練も兼ねているとか・・・
12yo
- 大戦中に、P−63戦闘機を改造した重装甲標的機(有人)で爆撃機の機銃射撃訓練の標的としてました。
用いる弾丸は特殊な模擬弾で、標的機にあたったら壊れるようにしてあり、標的側には被弾の衝撃をカウントする機材がついていました(これで命中の有無を確認する)
爆撃機に標的改造された戦闘機で襲撃を行い、爆撃機側は模擬弾で応戦するという訳です。
問題があったという話は知りませんが、この標的仕様の戦闘機は300機以上制作されたので、少なからぬ被害と言うか損傷はあったと想像します。
SUDO
- 質問者が想定した状況とは違うかも知れませんが、
数年前に欧州を旅行した時に、隣の丘スレスレに飛ぶ
戦闘機とか、こちらより低空の山中の谷間を飛ぶ戦闘
機とかを見た記憶があります。
青軍(味方)、赤軍(敵軍)、あるいはどこの国の軍用機を
問はず、このような訓練を続ける国の軍用機が訓練で
損耗する可能性は否定できないような気がします。
SAW
- 「質問者の方が」ですね。
失礼いたしました。
米軍で、電気回路の故障で暴発したミサイルで
B-52を撃墜した戦闘機なんて話を航空雑誌で見た
記憶がありますが意味が違いますよね。
又、自衛隊では曳航標的を飛行機で曳いて射撃する
ようですので同じような訓練で角度が悪いと曳航機
を撃つ危険はあるかも知れません。(これも意味が
違いますよね。)
ドッグファイトの訓練中に空中衝突というの
は空自でもあったそうですが、これも敵味方役
双方とも危険ですよね。
SAW
- あとは、相手機がブラックアウトとかで「機動による撃墜」
状態になる可能性はあるかも。
これ以外は思いつきませんのですいません。
SAW
- >6
空自では長年、曳航標的を使った訓練を実施してますが、
事故があったという話は聞きません。
ミサイル用曳航標的の曳航索はIRミサイル用で28,000ft、レーダーミサイル
用で41,000ftもあり、また標的はミサイルの最大飛翔距離付近を曳航し、
また曳航標的を使った訓練は初等訓練が多いのですが、発射の際には
ベテランが必ずレーダー上で確認するなど、幾重もの安全策が
採られています。
2,000ft程度の曳航索で標的を曳航する機関砲標的システム(AGTS)はやや
怖いものがありますが、これに関しても運用には細心の注意が払われて
おり、事故があったという話は寡聞にして聞きません。
AP1
- 数年前、演習中に曳航索で標的を曳航していたアメリカ軍のイントルーダーを、某国の海上
自衛隊がモロに撃墜したことがあったような記憶があります。大変な損害ですよね。
名無しさん
- >9
あれは本来なら曳航機が頭上を通過したら射撃開始となるところを、それを
確認せずに射撃開始したのが原因でしたね。
A-6が退役寸前の機体であり、幸いにも人的被害もなかったことから
大きな問題にならずに済んでいます。
ある米海軍の司令官は動揺する部下に対して、「海自は我々の兄弟ではない
か」と言って混乱を収めたという話があります。
AP1
- 余談
機体の損害賠償も無かったみたいですね。
SAW
- 横合いから何ですが、どうも皆様初めまして。
どんどん当初の意図とずれていくようで恐縮ですが、一つ。
手許に「操縦のはなし」という本があるのですが、これによると、航空自衛隊で機銃による空中標的射撃訓練時において、標的曳航機の方に命中弾を与えた例があるそうです。また、ロケット弾による地上攻撃訓練でも、引き起こしを誤って地面に突っ込んだ機体があるようです。ヒューマンエラーはゼロにはし難いのでしょう…。ただし、これは空自がF86を使用していた時代の話なので、現在通用する話かどうかは疑問がありますが。
双方に人が乗って撃ち合う訓練であっても、やはり模擬弾によるものが一番過激(?)なところだと思われます。でもそうなると、ミサイルは結構難しいのかな。相手機がどのような機動をしていても命中する、というわけではなさそうなので、ロックオン=撃墜とは言い難いと思えますから。この辺はコンピュータで判定するようになっているのかな。(便乗質問になってしまった)
無人標的機といえば、B−47を改造した代物もあったそうな…。
桜華雷帝
- ミサイル防衛省では、高価な標的をバカスカ落としているそうなので、もしかしたらと思い質問しました。
米海軍では、老朽化した仮想敵機をFー16A/Bに変えるそうなので、古くなった仮想敵機は、派手に壊してしまえばいいのにと思います。
ローシー