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ここには初めて質問させていただきます。 全長と同じ長さもしくは全長よりも短い全幅を持つプロペラ機を殆ど見かけませんが、 これはやはり十分な揚力を確保できず、失速しやすいからということになるのでしょ うか? 飛行機図鑑などを見ていても上記に当てはまるような飛行機は、フォッケウルフの Fw190D-9とかOV-10とか、あとお尻が出っ張っているP-3Cくらいしかないみたいなので。 辰蔵 |
- 飛行機の重心は主翼のところに来るように設計されています。
一般の単発機はエンジンが機体の端に来ますが、エンジンは重たいので、機首を伸ばすと、バランスを取るために尻尾を伸ばして、更にバラストを積む必要が生じたりします(どっちも重量増大でしかなく無駄でもある)
よって、可能な限り機首を短くしようとしますし、それはバランスを取る反対側(尻尾)も短くなる事を意味します。
Fw190Dは、元々は機首の短い空冷エンジン装備機であったので、それに長い液冷エンジンを搭載し、更にはそのバランス調整で尻尾を伸ばすという無理をしたので長い機体になったわけです。
SUDO
- ゴミ:1946 年のトンプソン杯エアレースに出場した P-63 キングコブラ改造機「タッカー・スペシャル」(No.28 / NX62995)は両翼端を 2m づつ切断したムチャクチャな機体で、9.95m の全長に比して全幅わずか 7.6m の異様な姿をしておりました。さてその結果は「最高速度は幾らか向上したが、オーバーブーストを使わなければ離陸できず、旋回すれば高度が落ち、着陸速度は 200Km/h を超えた」と散々なものだったそうです。
ささき
- ↑ツッコまれる前に自己フォローしておくと、タッカー・スペシャルの話は「そういう風に設計されていない機体の翼をぶち切ったらどうなるか」という話ですので、「プロペラ機の翼幅が全長より長いわけ」とはあまり関係ないです。
ささき
- プロペラの効率が良いような飛行速度では、主翼もあれぐらい細長い(アスペクトが大きい)方が効率がよいのです。
ジェット機でも、(比較的)低速での効率を重視した機体では、全幅の方が長くなるものもあります。
(N)
- 大変よくわかりました。ありがとうございます。
それにしても、タッカー・スペシャルのように意図的に狙った機体もあったのですね。
辰蔵