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UCAVに、有人機は勝てますか? ドックファイトに限定した場合、ある程度のルーチン化は可能で、創造性にあふれる操縦術を必要としない気もします。 それ以上に、人が乗っていない分、信じられない挙動で圧倒するのではないのかとの不安も感じます(ラプターのビデオとか見ると…) ローシー |
- UCAVが有人機に勝つには
1.攻撃乃至は反撃の為の武装を持っているか
2.突発事態に対応可能であるか
3.自律行動はどこまで可能なのか
と言った点が重要になってくると考えられます。
1ですが、要は任務の為の武装と言う奴が必要な訳でして、今の無人機なんてのは偵察用装備とか精々地上攻撃任務用の武装しかない訳です、対空用の武装も無いのに有人機に勝てるはずもありません、と言う訳で武装を積み込む必要があります。
2ですが、ある程度のルーチン化は可能にしてもどんなところでどの様な状況に巻き込まれるかのルーチン化が難しいと思われます。
今自機はどこにいて、周りはどうなっていて、敵は幾ついてどの位置からどの様な武器で攻撃を仕掛けてくるのか、それを回避し攻撃を仕掛けるにはどうしたらいいか、ぱっと思いつくだけでこれだけの事をルーチン化しなくてはいけません。
さらに、これが遠隔誘導の無人機の場合どうしても発生するタイムラグに対応しなくてはなりません。
出来れば理想としてはこれらを自律で行なわなくてはなりません。
有人で処理するのは簡単ですが、無人の自律でやる場合、これらを処理し判断するためのコンピューターでも積まない限り不可能という事になります。
人が乗っていない分、信じられない挙動で圧倒する為にそれだけのモノが必要になる事を忘れないで下さい、機械は人の限界を越えられるかもしれませんが、限界を超える判断が出来るような機械は未だ空想の中のものでしかありません。
ooi
- ooiさんのおっしゃるとおりだと思います。
無人戦闘機自体は、デルタダガーなど昔から研究されておりますが、基本的には迎撃機です。
高速で上昇しできるだけ遠くで敵爆撃機を捕捉し、誘導ミサイル(核弾頭装備もある)を放つ、というものです。
同じように、現在のUCAVでも、ミサイルの一発も積んでおけば、油断している航空機なら落とせるかもしれませんが。でも、それって、ミサイルの性能であって、空戦性能ではないです。
ドッグファイトは、まだまだ難しいでしょう。
たとえて言えば、ホンダのロボット・アシモに、人間のスポーツをさせることはまだ難しい・・・と言うのに似ていると思います。
クリスティー
- 対空ミサイルってのは一種の無人機じゃないですかね?
SUDO
- >3
それ言い出すと切りが無くなるんで黙ってようかと思ったんですが(爆)
大体ロシア初の対艦ミサイルなんかまんま無人機だし(^^;
まあ、自ら突っ込んでいくようなのは弾薬=ミサイルで、ここで言う無人機は一応再利用を前提とした代物であると考えといた方がいいのかなあと思うんですがどうでしょう>SUDO様
ooi
- 御意。
まあ、ミサイルは、無人機であっても、「無人特攻機」って事ですね。
クリスティー
- そう考えると、桜花や梅花、その他の特攻に使われた航空機は有人のミサイルといえますね… スンマセン、無視してください(ー_ー)
げるぐぐ
- 確かに…、安心しました。アシモにドックファイトは無理ですよね。
それでもX−47にしろ、X−45にしろ米軍が本気で取り組んでる物には、何か勝算があるのでしょうか?
テレビゲームの中の敵機のように動かれたら、たまんないですけれど…
ローシー
- >7
あれってのは再利用可能な巡航ミサイルのようなもんだと理解した方がいいと思います、目標まで飛んでいって、ミサイルやら誘導爆弾やらを放り出して本体は帰って来る訳です。
で、あれが自律で動かないんなら、ラジコンランチャーな訳ですし、ようは、第一撃のうち固定目標やら脅威度の高い防空施設やらを人的損害之出ないような方法で撃破出来れば良い訳です、トマホークがコントロール可能になったりもっと利巧になってなおかつ再利用可能になったと考えてもいいでしょう、想像図や写真を見てください、大抵がステルス性を重視したような外形ですよね?
無論、技術の発展によっては空戦可能な無人機が出てくる可能性は大いにありますが、ここしばらくの間、実戦に使えるような機体は存在しないのでは無かろうかと考えられます。
ooi
- X−47ペガサスの資料を読むと、無人機の役割としては、
有人航空機の補完的役割ながら、
(1)事前・事後の偵察・戦果測定
(2)固定目標、移動目標に対するターゲット照射
(3)爆弾、ミサイル等兵装の投下
などがあげられています。
空母からの運用を可能にするテストが第1目的となっていましたので、紛争地域などに真っ先に送り込むことを前提としているようです。
http://www.fas.org/man/dod-101/sys/ac/ucav.htm
このへんの絵を見ると、対空ミサイルを撃っていたりして、AA任務も視野に入っているようではあります。
価格比較などでも「ジョイントストライクファイターの3分の1」などという記述もあるので、戦闘爆撃機と比肩しうるものとの感覚もあるようです。
ドッグファイトは無理でも、ミサイルを使えばAA戦闘は可能だし、有人機以上のステルス性も持てる(小型化・キャノピー不要により)ことから、「暗闇から鉄砲」的な奇襲により、敵の早期警戒機を撃墜する、ぐらいの活躍はできるかも。
なんにせよ、無人機はパイロットを必要とせず、すなわち、何百機保有してもパイロットの給料は払わないですむ、という、人命にも予算にも優しいシステムなので、日本のような国は是非とも研究を進めるべきテーマだと思いますね。
クリスティー
- 日本の場合は,まずはリモコン対潜ヘリ(新DASH)から?
どん
- >10
日本の場合は陸自の無人観測/偵察機や空自の無人標的/偵察機なんかの開発が進んでいる様です。
陸自のUAVは確か富士重で何年か前から開発してなかったっけかな>民間向けだったかも。
<空自のUAV>
http://www.jda-trdi.go.jp/top/Topics.files/topi1404.htm
陸自のUAVのプロトタイプモデルは朝霞の広報センターに飾ってあったと思うす。
ooi
- 無謀にも、翻訳ソフト無しですべてのリンクを見てきました。
空自のUAVはオモチャみたいでしたが、米軍の防衛費を見ると、X−45や、X−47にはものすごい額(具体的には、忘れてしまいましたが…)を計上してあるので、ひょっとして、とっておきのCPUにも期待出来なくもないかな…と思います。
ローシー
- >12
UAVのキモは「移動可能なセンサーを有人機より大量にばら撒け、リアルタイムで目標の状況が観測でき、センサーに損害があっても人的損失は無い」と言う点です、目標の位置情報さえ確保出来れば、アウトレンジからMLRSでもトマホークでもなんでもぶち込めばOK、なんならJDAMを航空機から放り込んでも宜しい、わざわざセンサーに武装を装備する必要は余りありません。
攻撃の場合タイムラグがあるじゃんて?なら武装を積んで、リアルタイムで情報が得られるんだから人間にスイッチ押させればいいんですよ、わざわざコンピューターに判断ロジック組んだりとかのしちめんどくさい開発したりする必要はありません、大体、今のプレデターがそんなやり方してますし。
あるとしたら、それは航空機の発展史と一緒でしょう、鳥街でちょこっと触れた事がありますが相手のUAVから身を守る為の自衛用の武装とか、相手のUAVを妨害する為の武装とか、まんま、第一次大戦当時の歴史と一緒です。
とっておきのCPUとか夢想するのは楽しいとは思いますし、僕もしたい所ですが、世の中そんなにうまくはいかんでしょうね、CPUやらなんやらは市販品(COTS)を使用し、運用コストや開発コストを安く上げるのが今の流行です、おそらく予算がかかってるのは装備品とかの研究でしょう。
ooi
- >ちと訂正
>UAVのキモは「移動可能なセンサーを有人機より大量にばら撒け、リアルタイムで目標の状況が観測でき、センサーに損害があっても人的損失は無い」と言う点です。
すべてのUAVが観測を目的としてるわけじゃないんで、私的に考えるUAVのキモぐらいに変換して考えてください。
※ちなみに、ここら辺はIRCや鳥街等で与太話に付き合っていただいたSUDO様やsorya様辺りの影響が大きかったりします、この場を借りてお礼をさせて頂きます、有難うございます。
ooi