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可変バイパス比ターボファンエンジンとは、どのような機構で バイパス比を変えるのでしょうか? Ta |
- 主な手法としては次の3つがあり、必要に応じてこれらを組合わせることもあります。
1)ファン空気量・流路制御
比較的低速なファン気流の量を、低速時には多く、高速時には少なくすることで常に飛行速度に見合った平均噴射速度を得る。ファンの前または多段式ファンの段間に追加吸気を行うドアを設ける、互いに独立した複数のファンごとに吸排気ドアを設けてそれぞれ開閉する、ファン前後に絞りを設ける等の機構がある。
2)コア空気量制御
燃焼室に流れる空気の量を調節することで、コアからの高速噴射の割合を制御する。低圧段圧縮器の終端部に空気を逃がすドア(逃げた空気は低速噴射になる)を設ける等の機構がある。
3)ノズル部制御
本来の意味でのバイパス比は変化させずに噴射質量・速度の制御を行う。エンジン本体のノズルにかぶさるかたちの外筒(エジェクター・ノズル)を設け、低速時にはこの前端を開けて外気がエンジンの噴射に引きずられていっしょに外筒後端から噴射されるようにする等の機構がある。
いずれにしても、機構の重量・寸法(特に正面面積)の低減、流速に応じた流路形状(カウリング内壁・ノズル)の制御、ドア類を空気が通るときの振動・騒音の抑制といった課題が多いものです。
Schump
- ご回答ありがとうございます。
大別しても3つの種類があるのですね。想像以上です。
私ははじめ、ファンブレードが伸縮するのかと思ってました。(まさに可変)
追加質問になりますが、GE製YF-120はどの方式なのでしょうか。
Ta