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一概に言えないと思いますが、第二次大戦時のアメリカ海軍航空隊では、急降下爆撃隊が重視され、日英の海軍航空隊では艦攻隊が重視されてるように思われますが これには、どういう戦略、思想が絡んでるのでしょうか? まさのり |
- 英国は知らないので何ともいえませんが、米国の場合は偵察飛行隊にSBDが配備されており、日本軍の場合は索敵に艦上攻撃機を充当していたので、結果的に、空母搭載機の比率が変化していただけでしょう。
艦隊航空戦力から、偵察第一義の部隊機材を除外した場合の構成比率はどちらも大差無いものと思います。
また米軍の空母は偵察部隊に配備するつもりだったというのも偵察飛行隊の配備の理由といえるでしょう(それと空母の数が少なく、一個艦隊・任務部隊における空母数が少ないので、その空母に偵察戦力が集中し、日本軍は陸攻や大艇といった基地航空機も投入する事で補うつもりでした)
SUDO
- 艦爆は敵空母攻撃、艦攻は敵主力艦攻撃とそれぞれの主任務があった為に、例えば敵空母攻撃を主任務とする蒼龍、飛龍の戦時飛行機搭載標準では艦攻の搭載が予定されていません。逆に敵主力艦攻撃を主任務とする赤城、加賀には艦爆の搭載予定がありません。これは敵空母に先制攻撃をかけることを期待されていた第二艦隊の航空攻撃兵力は艦爆や水上爆撃機といった急降下爆撃機で構成され、敵主力艦攻撃を行い主力艦の兵力差を相殺することを期待されていた第一艦隊の航空攻撃兵力は艦攻で構成される構想だったということです。
開戦後、実際に第一航空艦隊として活躍した航空母艦の搭載機が艦爆、艦攻ともにバランス良く搭載されているのは空母の集中運用によって各艦ともに対空母攻撃、対主力艦攻撃の両任務を兼任している為で、艦爆、艦攻のどちらかを重視したという訳ではありません。
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