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WWIIの単座戦闘機の武装(機銃、機関砲)の発射ボタンは一つだけだったのでしょうか?コクピットの図解を見ると複数のボタンは見当たらないようなので。 もしそうだとすると(例えば日本機の)胴体7.7mm 主翼12.7mm、20mmを同時に発射させるのはムダが多いような気がするのですが(当然Me109のプロペラ軸機関砲も同様)、いかがでしょうか? 既出でしたら申し訳ありません。 ももんが。 |
- あなたがどのボタンをさしてそう考えているのかわかりませんが、
ふつうは複数の武装に対してそれぞれを使い分けられるようになっています。
零戦の場合は左手で発射しますが、同時発射と単独発射が選択できます。
kazz
- 「ムダが多い」というは、たとえば牽制射撃や試射のために 7.7mm 弾だけ撃ちたいときでも、貴重な 20mm 弾が一緒に出ていってしまうのは無駄弾だし勿体無い、という意味ですね。
大抵の機体では機銃のみ、または機銃+機関砲の発射を何らかの方法で切り換えられるようになっています。しかし具体的にどうやっていたのかは機種によって割とバラバラで、当時のマニュアルなどを地道に当たってみなければちょっとわかりません。
ささき
- 零戦三二型の操縦席配置図を見ると、操縦席左の操作パネルに機銃切換把手というのがあります。この把手をどのように操作するのかは知りませんが、この把手により7.7ミリ、20ミリを切り換えていたと思われます。(「大図解 零式艦上戦闘機」のP92、94参照)
源五郎
- キ-84 疾風の場合は操縦桿に二つのボタンがあり、それぞれ胴体銃と主翼砲の発射を制御していたようです。
ささき
- 『戦話・大空のサムライ』313頁上段の機銃発射レバーと切替えスイッチ(7.7mm・20mm)図版、『紫電・紫電改/九四水偵』44頁下段の機銃発射レバー(紫電改用 20mmの2銃・4銃発射切替え)図版によれば、零戦と紫電改の切替えスイッチはスロットルレバーの上側にあります。このスイッチを前後にスライドさせて7.7mmと20mmあるいは20mmの2銃or4銃発射に切替えたと推定できます。
なお発射レバーの形状は、乱暴に表現すれば自転車のハンドルグリップとブレーキレバーの配置に似ています。ハンドルを垂直に立て、ブレーキレバーが進行方向に向いている状態を想像してみてください。
多摩蘭坂
- 学研の「零戦2」に掲載されている国本氏の記事によれば、零戦は52丙型より後の生産型および54型では 20mm と 13mm の発射スイッチは共用で撃ちわけることができなかったようです。これらの型では胴体機銃を省略したとする資料もあります。戦訓によって撃ち分け機能が不要と判断されたのか、生産工程簡略化の為なのかは私にはわかりません。
ささき
- ささきさん、それはちょっと違います。
最末期の零戦全ての生産型で機銃兵装の簡略化(残っている一丁だけの13ミリ胴体銃の廃止、管制装置の簡易化、同調装置の廃止、全銃同時発射のみで切替レバー廃止)が行われているのです。
これは資料があるのではなく、そのように改設計された、という厳然たる事実があるんです。
BUN
- メッサーシュミット109G6の展示再生機材にのったのですが、操縦桿の人差し指で引くトリガーが2門の12.7mm用、上に親指で押すように配置されているカバーつきの押しボタンが軸内機関砲の発射スイッチでした。だから親指・人差し指で同時にも別々にも発射できたようです。
まるき