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戦闘機に搭載されるミサイルは、実際にどのような構造でハードポイントなどに取り付けられているのでしょうか? ボルター |
- 大きく分けて、3つに大別されます。
1.レール式ランチャ
2.射出式ランチャ
3.バイロン直付け
1はAIM-9やAAM-3など短距離AAMによく用いられる方式で、ミサイル側の
突起物をレール嵌め込むかたちになります。
F-15J/DJではLAU-114(教導隊のAIM-120B搭載改修機はLAU-128)という
ものを搭載しています。
ランチャ側から電極が突き出しており、ミサイル側には銅合金のような
柔らかい合金でできた受け側があり、バネの力でそこに突き刺さって
います。発射時はパワーサプライから電力が供給され、ロケットモーター
に点火すると共にラッチを開放し、ミサイルはレールを滑る様に
発射されます。
2はAIM-7やAAM-4などの中距離AAMで良く用いられる方式で、インパルス
カートリッジと呼ばれる火薬でピストンを押し出し、直下へ射出する
方法です。F-15J/DJではLAU-106と呼ばれるものを搭載してます。
AIM-7やAAM-4の場合は母機をミサイルのブラストから保護するため
モーター・ファイアリング・ケーブルというケーブルを引きながら
射出され、落下途中で点火されます。なおAIM-120の場合は、この
ケーブルは必要ありません。
3は主にASM-1やASM-2などの大型ミサイルで用いられる方式で、これも
火薬によりピストンを押し出して、直下へ打ち出します。
AP1
- >1の2
そうだったのか。だから、ビデオなんかで一旦機体から下方へ離れて、しばらくしてからロケットモーターが始動するんですね。
たしかに、そうしないと母機の吸気口や機首レーダーなどにブラストを浴びてしまいます。
kazz
- 1973 年 6 月 20 日、AIM-7E スパロー・ミサイルの「ゼロG発射」実験を行った F-14 が火薬カートリッジの容量不足でミサイルの発射ブラストが左エンジン吸気口を直撃、数秒のうちにエンジン停止−火災発生−操縦不能に陥り墜落(パイロットとバックシーターは脱出)した事例がありますね(^_^;)
ささき