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ユーロファイター計画に統合される前、各国は新世代機の計画をしていましたが、 ドイツのTFK90、英国のAST403、フランスのACT902はわかるのですが、イタリアはどのような機体を計画していたのでしょうか? さらに計画に入ってもただ英独両国ばかり目立ちますが、このあたりイタリアの独自性は取り入れられたのでしょうか。 カーフ |
- 手元にたまたま記事がありました。
83年の航空ジャーナル1月号に「ヨーロッパの次世代戦闘機」と言う記事がありまして、絵そのものは無いのですが、イタリアのアエリタリア社の次世代戦闘機案という提案があったようです、そのままACA計画に統合されたとの記述があります。
その記事から外形に関するものを拾い出してみると
・カナード付きの無尾翼デルタ翼戦闘機
・垂直尾翼は2枚?
・空気取り入れ口は胴体側面
・カナードの位置は空気取り入れ口上面
・おそらく双発(F404かRB199の発達型?)
と言った所の様です、その当時考えられていた戦闘機のスタイルの流行、カナード付きデルタ無尾翼の戦闘機を体現したものと言っていいかと思います、グリペンやラファール、ラビ、ユーロファイター等(FSX計画案にも似た様なものがありましたね)、多少相違こそあれそのスタイルで計画、開発されている事はご存じのとおりです、つまり、その時代の流行の戦闘機案だったと言って差し支えないでしょう、イタリアの独自性なんてものがあったのかははなはだ疑問です。
イタリアの要求性能ですが、F−104Sに替わる全天候要撃制空戦闘機を考えていたようです、ドイツの要求性能でもファントムに替わる制空戦闘機を考えていました、そこの所はうまく取り入れられたのでしょう。
ooi