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かつての「ツェッペリン号」や「ヒンデンブルグ号」等の飛行船が活躍していた時代、当時の空港や離発着の施設などはどのような物だったのでしょうか? また、第一次世界大戦のこと描いた絵で戦場の上空を飛ぶ飛行船が描かれていたのですが、当時「戦闘飛行船」が存在したのでしょうか? ぱーそん |
- 飛行船に限っていいますと、飛行船の発着時に繋留するための繋留塔と飛行船を格納するための格納庫が存在しております。
また、第一次世界大戦では、ドイツのツェッペリン飛行船が、爆撃、偵察などの
戦闘任務に投入されています。
アッサム
- 「戦場の上」というので、ツェッペリン以外の可能性をば。
飛行船に似た「紡錘形+尾翼」の形状をした気球が、前線での弾着観測(有人ゴンドラ付き)とか、敵爆撃機侵入防止用にはえ縄状の網を張る「阻塞気球」(これは都市防空の方がメインか)といった用途に使われています。
Schump
- ゴミレスかもしれませんが。
飛行船は、WWIIにおいても、対潜哨戒のために、輸送船団護衛に使用されていたと思います。記憶で書いていますので、間違っていたらすいませんが、飛行船が護衛中に、輸送船団が潜水艦による被害を受けたことはないそうです。
また、飛行船は、WWIからWWIIの間、飛行機の母艦としての役割を期待されたこともあります。米国では、飛行船を母艦とした、飛行機の夜間理着艦を実際に行っていたそうです。
山家
- ↑理着艦は、離着艦の誤記です。
山家
- まず戦間期における飛行船の空港と離発着の設備についてですが、グラーフ・ツェッペリン('28建造)とヒンデンブルク('36建造)による定期航空路が大西洋(フリードリヒスハーフェン〜レイクハースト)と南米(フリードリヒスハーフェン〜リオデジャネイロ)に開設されていますので、これらの都市にはある程度の空港施設が整えられていたものと思われます。
主な設備としては係留鉄塔、格納庫、水素及び燃料の補給施設などが上げられるでしょう。
なお、グラーフ・ツェッペリンが'29に世界一周飛行を行った際には、日本の霞ヶ浦にも臨時の発着場が設けられています。
「戦闘飛行船」という単語は聞いたことがありませんが、WW1では参戦各国が飛行船を用いています。
硬式飛行船を実戦に投入したのはドイツとイギリスで、軟式飛行船は先の2国の他アメリカ、イタリア、フランスが上げられます。それぞれの国の陸海空軍に飛行船部隊が設けられ、戦術・戦略爆撃、偵察、輸送、哨戒などの任務に従事しました。
天翔
- 脇道、ごみレス:
ツェッペリン飛行船で使用された形式の短波のアンテナは、現在でもツェッペリン・アンテナあるいはツェップ・アンテナと呼ばれており、(アマチュア無線の)アンテナの解説書には必ずと言っていいほど紹介されています。
OPD