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2,3日前にテレビでハワード・ヒューズというアメリカの大富豪が作った大型飛行艇のテストフライトのドキュメントフイルムをチラッと見ました。実に片翼4発合計8発のエンジンがついているようでした。 どなたか、この大型飛行艇について知っている方おられないでしょうか。 予備役航空兵特務曹長 |
- ヒューズH4ハーキュリーズです。
この名で検索してみてください。色々出て来ると思います。
ちなみに、私、その昔ロングビーチで実物を見ました。
片
- 私もロングビーチでハーキュリーズを見ました。大きかったです。
映画「ロケッティア」に若き日のハワード・ヒューズが登場します。ヒューズ
の設計室(?)の天井からハーキュリーズの模型が吊るされているのですが、室
内での乱闘で模型を吊っていたワイヤが切れ、模型が滑空するシーンがありま
す。それを見たヒューズが「こいつは飛ぶぞ」とつぶやくのです。私はこの場面
で思わずニヤリとしてしまいました。
ハムサンド
- ご教示ありがとうございました。
「スプルース・グーズ」はもういないそうです。半世紀も前に作られて試験飛行でたった1回、それも水面すれすれに飛んだ とありました。
ヒューズH4ハーキュリーズは8発の木製の大型飛行艇のようです。半世紀も前に作られてとありますから多分WW2直後ののテストフライトだったのでしょう。戦争が終わってこんな金のかかる大型飛行艇はいらないというコトで水面スレスレに飛んだだけでそれ以上の開発は中止されたと推測できます。
それにしても、何馬力のどんなエンジンを付け、何トンあったのでしょうかね。
開発中止にならなければ、高空をちゃんと飛び、運用される可能性はあったのでしょうか。
予備役航空兵特務曹長
- ここに行ってみてください。
http://www.sprucegoose.org/
ギ
- ゴミレス
僕も検索しましたら下記のページを発見しました。
http://www.amy.hi-ho.ne.jp/hiromi-ishii/contents/plane/s_goose.html
事実なら、少なくとも飛行能力はあったと思われますので、その後
一度も飛ばなかったことを非常に残念に思います。
ベリアル
- HK-1 はUボートの脅威に晒される大西洋援英航路に心を痛めた奇人大富豪ハワード・ヒューズが「海がダメなら空から行けばよい」と提案した空飛ぶ輸送船です。あの巨体を全木製で作ったのも、戦略物資に影響を与えないという配慮でした。もちろん完成が 1947 年なので戦争には全然間に合っていません。仮に間に合ったとしても、本来の目的である物資輸送の役に立ったかどうかはきわめて疑問です。スペックを見ると積載量(ペイロード) 130000 ポンド(59t) と記されていますが、最大積載量 14000 ガロン(53000 リッター)の燃料を積むと積載量の過半数 38t を食ってしまいます。航続距離は 3500 マイル、これでは大西洋を片道しか飛べません。残り 21t の物資を運んで行ったとして、帰りの燃料はどうしましょう。まさか英国で調達する訳にもゆきませんよね?
では、これが平時に利用される可能性があったかどうかと言うと…これもまた極めて疑問。キャパシティだけ考えれば貨物 20t または旅客 200 人以上は乗れそうですが、ハシケで 200 人の旅客や 20t の貨物を運び、揺れる海上で積み降ろしする事は実用的でしょうか。給油やエンジン整備(28 気筒エンジン 8 基が潮風に晒されるのですから稼働率維持は大変でしょうね)にかかる手間とコストも馬鹿にならず、HK-1 による運送コストは陸上機 DC-4 などに比べ割高なものになるでしょう。
HK-1 や英国の巨大レシプロ旅客機ブラバゾン、B-36 改造の巨大輸送機 XC-99 がことごとく失敗に終わり、何故今日 B-747 ジャンボジェットが時代の花となっているのか、それを考えてみるのも面白いだろうと思います。
ささき
- ギさん
HK1"Spruce Goose"は今はオレゴン州McMinnvilleのEvergreen Aviation Museumと言う所にあるようですね。写真は圧巻でした。フォードトライモーターと並んだのと窓の大きさなどで巨大さが実感できました。1947年のテスト時のモノクロ写真にボート・シコルスキーR4らしいヘリコプターが写っているのも面白いですね。
ささきさん
確かに、DC4は10トン以下だと思いますが、ペイロードもそれなりにあるようだし、航続距離もHK1よりかなり長いようです。コストはこちらの方が安く経済的でしょう。P&Wの28気筒エンジンも3000馬力でしょうが長すぎてメンテナンスに手間取る事は良く解かります。
ともにご丁寧なレスありがとうございました。
予備役航空兵特務曹長