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よく米国製の航空機と欧州製の航空機を同時に運用するのは整備面で(機材の規格が合わない等で)効率がよくないと聞きますが 1、マレーシアのように両方を運用している国(この場合はMig-29とF-18)はこの問題をどうクリアしているのでしょうか? 2、海自の次期掃海輸送ヘリコプターにはEH101が採用されるそうですが問題はないのでしょうか? ポトリオット |
- 1について 各国それぞれの事情があり一様ではないが、搭載されている電子機器やミサイル等の兵装などについてできるだけ共通化を図るという手もある。
例えば、アラブ首長国連邦に輸出されたF16がフランスのマトラAAMを運用できるFCSを搭載しているとか。同国にあるミラージュとの共通運用を図るため。
NATO諸国間では兵器運用の共通化を図るため、各種規格の標準化が図られてきているが、ロシア(旧ソ連)との間では相当、規格が異なったりする。
マレーシアはよく分からないが、最近、東欧諸国等でロシア製軍用機の寿命延長、アップ・デートを図っている国があるが、その際、西側諸国のメーカーの電子機器に取り替えて性能を向上させると共に、西側製兵器・装備との共通運用、互換性を向上させている所もある。
この辺は、NATOへの東欧諸国加盟と言ったような政治的事情も絡んでくる。
アリエフ
- 1についてはその国の多分に政治的な事情何でしょうね。
恐らく補給担当者は残業続きでしょう。(笑
幸いにして、自分は米国及び英国製の装備品しか経験がありませんが、
英語でさえ十分難解なのに、英語圏以外なものと考えただけで目眩がします。
実際にアフターケアに関して言えば米国や英国がもっともまともで、それ以外の
国は売りっ放しというところが殆どだそうです。フランス製のものを扱った人に
聞いたことがありますが、あまり良い印象はないとのことでした。
2に関しては、海自はMH-53Eでかなり懲りているので逆に米国製にアレルギーが。
というのは冗談ですが、実績もある前評判の高い機体ですし、既に警視庁でも
使っていて日本での運用実績もあります。
サポートも商社と機体会社(KHI)がタッグを組んで売り込んでいますので、あまり
問題無いと思います。(むしろMH-53Eの場合、MHIへ無理無理に御守を押し付けたという背景)
EH-101導入については以下をご参照の程
http://isweb41.infoseek.co.jp/travel/helicopt/eh101.html
AP1
- 2に関して(推測が混じるんで、一応お断り)
EH−101採用については、米国製ヘリ(H−92)が対抗馬として実際検討の段階で参加していたのですが(担当は三菱重工/三菱商事)提案書提出の段階で辞退した為決まったものです。
導入自体も、まず南極観測支援用の輸送型を導入の後掃海型を導入(これは運用試験を行なった後、部隊配備のようです)と、段階的に踏む事になっているようです、初期の段階では整備体制の不備が言われる事も有るのだと思いますが、徐々に改善されていくものと思われます、また、導入数も比較的少ないこともプラスに作用しているのでは無いでしょうか。
欧州機の導入については、空自で既に例(U−125/U−125A)がありますので、まったく例が無い訳ではありません。(導入初期の段階でサポートに不備があったとの話もありますが、それも改善されているとの事です)
ooi
- ところで大型旅客機では日本のエアラインも「欧州機」のエアバス系列をたくさん使っているではないか。軍用機に比べると民間機の方が国防上の機密に触れる問題が少なく、規格の標準化が進んでいるということもあるだろうが。
しかし、メーカーが各国に売りこんでいる実績、経験があれば、アフターサービス等のサポート体制を含め、購入国の要望に積極的に対応するんではないかと思う。メーカーのやる気次第かもしれないけど。フランスにしても、主なお得意先である中東諸国に対する売り込みやサポート体制はしっかりしているのでは?
アリエフ
- >4
エアバス系列と言っても実際使っている発動機は米国製だし電装機器もほとんど米国製、使っているネジ類もMSやNAS規格(ともに米国の規格)。こうういう風に聞くと結構互換が保たれているような気がしますね。でも、たとえ同じ国の同系列の機体でも最新鋭機を導入すると使われる発動機、電装品はほとんど新製品で旧型機との互換はありません。必然的に補給担当者は残業続きに。
まー、民間機で言えば米国の物を使おうが欧州の物を使おうが装備品の補充の大変さは一緒なんじゃないかな。ロシア圏と西欧圏の違いだとまた別の問題があると思うが。
jas1
- >4
>しかし、メーカーが各国に売りこんでいる実績、経験があれば、アフターサービス>等のサポート体制を含め、購入国の要望に積極的に対応するんではないかと思う。>メーカーのやる気次第かもしれないけど。フランスにしても、主なお得意先である>中東諸国に対する売り込みやサポート体制はしっかりしているのでは?
金払いさえ良ければ(爆
というか中東諸国等がフランス製兵器を使っているという背景には、サポートと
いうよりも値段の安さ(露骨なディスカウントをするらしい)と本当は米国製を
使いたいのだが売ってくれない(米国は兵器輸出に対して意外と厳しい)
といった背景が大きいのではないかと思います。
米国が兵器輸出にやや寛大になってから(自国産業維持のため)、フランス製や
中国製、ロシア製は売り難い状況が続いています。
(大きな国際紛争が終息して需要が減ったのかもしれませんが。)
米国でもFMS輸入となると、優先度の低い国に関しては後回しにされ、スイスの
F/A-18なんか補用部品が滞って稼働率が極端に下がってしまったり、
オーストラリアではフリゲート艦の建造中に搭載兵器が届かず、載せないまま
就役したりといった事例もあるようで、日本はかなりましな方だそうです。
(それでも支払済みのものが来なくて、会計検査院から突付かれていますが。。。)
AP1
- 航空機は専門ではないのでよく分かりませんが、米国製の電子機器を修理していて一番厄介なのがネジです。
日本やヨーロッパではISOネジと呼ばれるミリ規格のネジを使っていますが,米国ではインチネジと呼ばれているインチ規格のネジがいまだに使われています。
腐食や破損しているネジを交換しようにも補充が利きません(最悪の場合、米国から取り寄せますが,時間は掛かるし修理費用は膨らむはで、お客様に怒られること必至),おまけに、ボックスレンチや六角レンチもインチ規格の物を用意しておかなければなりません。
航空機の整備も同様の問題があるのではないでしょうか。
そういえば、旧ソ連がB29のデッドコピーを作ったとき,ミリ規格の部材を使ったためオリジナルより500Kgも重くなってしまったという記事を読んだ記憶があります。
30年以上も前にメートル法を批准したのだから、米国もいいかげんISOネジ使えよナ〜。
ken
- 素人ですので手元に資料が有りませんが記憶モードで行きますと、
航空業界は改正前のメートル法で特例でインチが使えたはずです。
といいますか、アメリカ系の機材でしたので全部インチ表示がデフォ?
ライセンス生産でもほとんどの会社がインチ機材でやったのでは?
石川島播磨かな?エンジンメーカーが全部メートルに図面を直して図面の間違いまで見つけたなんてのが昔、新聞の防衛産業関連の連載にでていたような記憶が有ります。
逆にフランス製ヘリを導入したときに機材を新調するのが大変だったような記事を読んだ記憶も有ります。(試しに自動車のを使ってみようとしたら当然精度でアウトだったとか)
素人の空耳モード
- >7
自作PCを一台組み上げると実感できますね。
ドライブ類はHDDだけインチで他はISOと判っているから良いんですが、
筐体のネジが軒並みインチの中でマザーボードの固定だけISOだったりと。
間違えて締めるとネジ穴がバカになるし。
お願いだから統一してくれぇ!
けい