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2931 今日(10月23日)の朝日新聞朝刊の「声」(特集−空襲・疎開)の投稿に、福岡大空襲の体験談が掲載されており、
「…警戒警報が発令されて、頭上に爆音が響いてくる。友軍機かなと考えているうちに、霧状のものが舞い降りる。後で分かったことだが、ガソリンを噴霧したもので、次に50キロ油脂焼夷弾が雨あられと落下してきた。…」
との記述がありました。

私の知る限りでは、当時、米軍が都市焼夷弾空襲に際してガソリンをまいたという事実はありません。(爆弾倉内に装備した補助燃料タンクを投弾時に誤って爆弾と共に投下してしまった、という手記はありますが。)

多分上記の投稿内容は、当時の巷間の噂に基づく投稿者の誤解だと思いますが、一般論として、作戦中の航空機が被弾等のトラブルのため侵攻中の敵地上空で(増槽以外の)燃料を投棄するということはあったのでしょうか?

また仮に燃料を空中投棄したとして、(高度にもよるでしょうが)それが地上に到達するものでしょうか?
M47A2

  1. B−29が燃料投棄云々っての以前にも聞いたことありますが作り話だと思われますおそらくその文を書いた人は以前見た「投棄した」という文章を参考にしてそれを書いたのでしょう
    福岡でも東京でも鹿児島でも日本本土を爆撃する場合帰り道は最低でも1000キロ以上、燃料は1リットルでも節約したいでしょうからわざわざ捨てるとは思いませんし投棄するとしても基地付近の上空とかで足が出なくて胴体着陸するとかガス切れになって脱出しても味方がすぐに回収してくれそうな場合に限られると思います

    仮に燃料を投棄したとしても地表すれすれを飛んでたら別でしょうが地上に到達する前に気化してしまうと思います

    Alphabette

  2. 霧状の燃料が爆弾より先に降り注ぐなんて妙な話ですね。(^^;
    爆撃の体験談を見聞きする限り、意外と感違いや記憶の混同が見られますので、その類ではないかと。

    質問のうち、燃料投棄の有無はわかりませんが、おそらく気化や拡散で地上には達しないと思います。
    をぐに

  3. >一般論として、作戦中の航空機が被弾等のトラブルのため侵攻中の敵地上空で(増槽以外の)燃料を投棄するということはあったのでしょうか?

    答え ありました。
     敵地上空で、片肺となった九七重は、自重を落とすために基地まで帰還するに必要と考えられる最低限の燃焼を残して投棄してます。基地に帰還したときには、ほとんど燃料は残っていませんでした。

    伍長勤務上等兵

  4. みなさま、ありがとうございます。

    > 仮に燃料を投棄したとしても地表すれすれを飛んでたら別でしょうが地上に到達する前に気化してしまうと思います

    > おそらく気化や拡散で地上には達しないと思います。

    そうですよねえ。
    農薬散布も山火事消火も超低空飛行ですからね。


    > 答え ありました。

    ということは、一般に航空機は非常時に燃料を投棄できる構造に設計されている、ということでしょうか? それとも機種ごとの設計思想によって異なるのでしょうか?
    また、投棄可能な機材の場合でも、誤操作が起きにくいように投棄に際しては多重な操作が必要と思われますが、具体例をご存じでしたら教えてください。


    > おそらくその文を書いた人は以前見た「投棄した」という文章を参考にしてそれを書いたのでしょう

    > 爆撃の体験談を見聞きする限り、意外と感違いや記憶の混同が見られますので、

    当時、油脂焼夷弾とはどういうものかを良く知らなかった一般の人達の中には、焼夷弾空襲による大火災に巻き込まれて(ガソリンの臭いがするので)「ガソリンを撒かれた」と思った人もいたようですが、これが噂として口から口に伝わり、後々書いたり語ったりした人も少なくないのではないかと思います。

    『東京を爆撃せよ―作戦任務報告書は語る』(奥住喜重 ・早乙女勝元、三省堂、1990年)では、このような事実は無かったとはっきりと否定していますが、、こうして大新聞に一度掲載されてしまうと、それが「事実」として独り歩きしてしまって、いずれまた孫引きされてしまうのでしょう。

    でも、「頭上からガソリンを撒く」という一般人の考え得る最も残虐なイメージよりも、油脂焼夷弾という兵器ははるかに残虐に効率的・効果的な破壊・殺傷をもたらすのですから...

    ちなみに、対日戦に使われたM69焼夷弾の開発を強く推進したのは、米国の某大手石油会社の副社長だそうです。
    M47A2

  5. >4.
    一般に航空機は非常時に燃料を投棄できる構造に設計されている、ということでしょうか?
    ふつうの航空機は、不時着時に火災を防ぐため、不時着前に燃料を投棄できるような仕組みを持っています。
    B747とかも。
    kazz

  6. 欧州戦線での P-51 は対地攻撃ミッションで増槽を投棄する際、手頃な目標にぶつけて銃撃し発火させることが多くあったようです。太平洋戦線で同じことが行われたかどうかは知りません。
    ささき

  7. >6.
    サイパン戦では、P-47が燃料満載の増槽をナパーム弾代わりに用いたと聞いております。
    能登


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