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WWII機の雷撃についてですが、1トン近い魚雷を抱き、最高出力で第1甲板以下の超低空水平飛行で接敵したと思いますが、その時の昇降舵の位置は上げ舵だったんでしょうか?下げ舵だったんでしょうか?通常無加重で航空機が水平飛行で最大速度を出す場合、揚力が増して機体が上昇しようとしますので機首を下げなければ水平に飛びません。従って、機首を下げるため昇降舵を下げ舵にすべく操縦桿を押さえ込んで昇降舵のトリムを調整してバランスを取りますが、1トン近い魚雷を積んでるとどうやって飛行してたんでしょう。クラエアのSM79を雷撃状態で空中ジオラマにしたいんですが、昇降舵の位置」が分りません。どなたか教えて下さい。 N熊 |
- ここの別館「蒼空の果てに」は元九七式艦攻の操縦者です。彼に尋ねてみました。
昇降舵の位置は水平です。操縦員は常にトリムタブ調整をするのがあたりまえで操縦桿操作したらとても照準などできない・・・・。燃料消費、風向、過重その他の重心の変動を常にタブでバランスをとって操縦桿操作しないで真っ直ぐ飛ぶようにするものだそうです。もっと詳しいことが必要なら別館の掲示板で直接お聞き下さい。
vought
- どの時代での雷撃を作ろうとするかも関係してきます。
フルスロットルで飛んでも、1トン近い魚雷を積んでいると
最高速度出るんでしょうか?
あと日本海軍の航空魚雷は優れもので、
投下速度制限が450キロくらいなので97式だろうと天山だろうと
1式陸攻だろうと何も考えずに投下できますが
アメリカ海軍の無印Mk13だと投下速度制限が100ノット(時速180キロ)
だそうで投下の瞬間にはその程度に減速しています。
SM79は1942年1月に英空母イラストリアスを雷撃していますが
その頃は時速160キロ程度で雷撃していたのではないかと思ったりもします。
Kleist
- ?
>1
?操縦桿操作したらとても照準などできない・・・・
?操縦桿操作しないで真っ直ぐ飛ぶようにするものだそうです
ある意味誤解?を招きそうですが・・・(単に表現の差異でしょうが・・)
「攻撃の為に、まっ直ぐ!飛ばす」際は、五感をフルに働かせて、各舵を操作します。それは巡航で「真っ直ぐ飛ぶ」のとは違います。
もちろん、設問の答えとしては、各舵とも中立(昇降舵の位置は水平)で構いません。
>2
最高速度は出ません。
sinn
- 質問者のN熊さんがお尋ねなのは、雷撃の状態でトリムを調整した時に「昇降舵の機械的な位置」がどうなっているのか、という点だと思います。
トリムタブを動かす事によって、舵面はトリムタブの動きとは反対側に振れた状態で空力的に固定され、そこがその時の操縦悍の中立の位置となります。ですからトリムが効いている時には、操縦悍を動かさなくても舵面がどちらかに振れているという事になります。
しかしパイロットにとって重要なのは、操縦悍の空力的な中立位置であって、その時に舵面が何度の位置にあるのか等といった事は意味が無いので、離陸前に三舵の動きをチェックした後は、トリムについては非常に細かく神経を使いますが、舵面の機械的な角度を特別に意識する事はありません。
ですからお尋ねの質問の答えは、雷撃時のトリムの位置が判れば判明するという事になりますが、実際には見た目ではっきりそれと分かるほどの、極端な上げ舵や下げ舵にはなっていなかったでしょう。
>3
その表現はトリムを意味しています。パイロットにごく簡単に「上げ舵」か「下げ舵」かと質問すれば、普通は舵面の角度ではなく操縦悍の問題として返事をしてくれると思いますが、>1のお答えは、操縦悍に余計な圧力を加えなくても済むようにトリムをとる、という意味を表している訳です。
MITTU
- 色々とご回答いただきありがとうございました。SM79には昇降舵にトリムタブがないのです。REPLIC133号によるとコックピット天井のハンドルで尾翼取り付け角が変更できるそうですが、尾翼自体は動作しない構造のようで、昇降舵の舵角をハンドルで調整できるのかもしれません。
なお、質問の件ですが、ホビックという店でDelta Editriceというイタリア本のS.79って本に雷撃中の写真があり、よく観察しましたところ僅かに昇降舵が下げ舵になっているように見えますので、やはり機首下げ状態(昇降舵:下げ舵)で
雷撃していたようです。お騒がせしました。皆様ご親切なご教授ありがとうございました。
N熊
- >5. タブを使わず、尾翼の取り付け角を変更することでトリムを取る機体もあります。フィゼラー Fi156 シュトルヒもそうですね。
ささき
- >5. 6.
スカイレイダーも水平尾翼の取り付け角度を調整しますね。
kazz
- >4(>3)もちろん、意義無しです。
sinn