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2922 ドイツの大型飛行艇「ブローム&フォスPv222」についてなのですが、別のページで調べたところ、固定武装として20mm機銃×3、13mm機銃×5という説明がされていました。これら銃座の配置はどのようになっていたのか、ご存知の方がいらっしゃいましたらご教示願います。また、全部で13機しか製造されなかったとのことですが、実戦には参加したのでしょうか??
つね

  1. まずは http://www.luftwaffepics.com/lbv2221.htm  をよく見てください。
    操縦席の上に20ミリ1門、両翼の一番外側のエンジンの後ろに20ミリ1門づつ、
    前方両側面の扉のすぐ後ろに13ミリ2門づつ、後方両側面の扉のすぐ前に13ミリ2門づつ、あと、確認しずらいのですが、機首に13ミリ1門あります。
    実戦には1940年ごろから輸送機として使われています。また戦後もイギリス軍かどこかヨーロッパの軍(すみません忘れました)で数年輸送機として使われてたはずです。翼の上の機銃砲塔には翼の中を通って戦闘時のみ入るようです。(飛行中にエンジンの点検、調整?もできるそうです)
    流れ者

  2. ちなみにPv222ではなくBv222ですね。
    流れ者

  3. 回答ありがとうございます。
    ご指定のURLの写真をよーく見て、確認できました。しかし、一般的に見られるドーム型風防のものではないようですね。特に、翼上の20mmなどは射界を後方から後方上空に限定しているように見えます。

    あと、1940年から使用とは開発は意外に早い時期だったんですね。WWII中の飛行艇では二式大艇が性能上世界一だったという話がよくありますが、Bv222もデータを見る限り、二式より速度と航続力ではやや劣るものの、かなりのものだったのではないかと思います。
    追加で申し訳ないのですが、二式大艇と比較してBv222の性能はどうだったのでしょうか?

    >Pv222
    すいません。書き間違えました。
    つね

  4. 二式大艇との比較ですか、Bv222はもともとルフトハンザ航空の旅客飛行艇として開発されたものを戦争がはじまったので軍用に転用したものなので二式大艇とは計画(目的)、要求がまったく違うため比較は難しいでしょうね。
    ちなみに、二式大艇も1940年(試作機が完成)から使用されています。
    流れ者

  5. >1:1940年ごろから輸送機として使われています。
      運用試験をかねて、1941年7月10日からハンブルク−キルケネス間の物資等輸送をはじめています。また1943年から海上哨戒任務にもついています(W. Green, “Warplanes of the Third Reich" (London; Macdonald and Jane’s, 1970, pp.93-97) 。

    >1:また戦後もイギリス軍かどこかヨーロッパの軍で数年輸送機として使われてたはずです。
      Phil Butlerによると、イギリス軍が戦後Bv 222 C-012を捕獲して英国カルショットまでフェリーしましたが、そこで飛行試験したのみだそうです。No.201 SquadronでBv 222を飛行させたという推測があるが、その証拠を見つけられなかった、としています。
      Bv 222 V-2も戦後捕獲され英国標識をつけてノルウェーのソレイサからトロントヘイムまで飛行し、米軍に引き渡されました。Bv 222 V-2に星条旗を描いた写真もありますが、それ以後の記録の追跡ができず、トロントヘイムでスクラップにされたのではないかと推測しています。またBv 222 C-011, C-013も米軍に捕獲されアメリカに運ばれたとする資料もありますが、Butlerはこれらの事実が確認できず、誤りではないかとしています。他のヨーロッパ諸国でのBv 222の使用等についても言及がありません。(Phil Butler, “War Prizes” (Leicester; Midland Countries Pub., 1994) pp. 68, 233)

    >3:一般的に見られるドーム型風防のものではないようですね。
       背が高く枠の多い上方銃座を装備する場合もありました。(Heinz J. Nowarra, “Luftgiganten ueber See Bv 222-Viking – Bv238" (Friedberg; Podzun-Pallas Verlag, 1980) p.27)

    >4:二式大艇も1940年(試作機が完成)から使用されています。
       使用というと、何らかの任務があっての飛行と思います。『世界の傑作機 特集川西二式飛行艇』(文林堂、No.68, 1975年12月)16頁では1940年12月30日試作1号機初飛行、『モデルアート臨時増刊 日本航空機辞典上巻』(モデルアートNo.327, 1989年3月)244頁では1940年12月31日試作1号機完成、1941年3月26日軍領収と書いてあります。1940年中に何らかの任務をもって使用されたと言うのは、きわめて可能性が低いと思います。
    中年受験生


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