2911 |
32型以降の零戦に搭載されているエンジンが、隼に搭載されていた 同型エンジンと違って減速機室とプロペラ取り付け部が前進しているのは どういう理由なのでしょうか。 金鳥 |
- 栄二一型NK1Fは零戦のエンジンとして有名ですが、同時にJ1N1十三試双発陸上戦闘機の発動機でもありました。
のちに廃止されますが、J1N1の2つのプロペラは互いに逆回転するような計画になっていました。逆回転用のエンジンがNK1G栄二二型です。当初のJ1N1はNK1FとNK1Gの双発だったということです。
さて、このNK1Gですが、クランクシャフト自体はNK1Fと同じ方向に回転します。その後のギヤボックスで回転を逆向きに変えプロペラに伝えるのです。そのためのギヤを収容する必要上から、NK1Gの前面減速室は大型化されています。
NK1Fも同形になっているのは、NK1Gと双発にするバランス上の問題からだと思われます。
片
- このように栄20型系列としては海軍用のものが先に出来ていたのですが、キ43IIの設計に当たっては重量軽減のためにギヤボックスの軽量化がはかられ、ハ115のあの形になったといわれています。
片
- ご回答ありがとうございます。
金鳥