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SM79のフラップ、エルロンについて質問させて下さい。今クラエアーの同機を作ってますが、本機のフラッップとエルロンは写真でみると下面の主翼取り付けラインは横一線のように思われます。しかし、キットや高価伊本ではフラップの方が下面では幅員が大きくなっており、横一線にはなっておりません。本機のエルロン、フラップはヒンジで翼下面と動翼下面が取り付けられる構造のため、翼下面に大きなスリットが見えるのが特徴のようですが、どこのキットもこの辺りが再現されてません。どうぞ構造図をお持ちとかイタリア機通の諸兄のご指導をお願いします。 N熊 |
- お持ちの「高価伊本」とは、La Bancarella Aeronautica社の"Ali d'Italia"シリーズ9/11巻"SIAI S.79 1a/2a parte"でしょうか?
この本の上巻P.17上、29中・下、33中・下、37上・中、下巻P.5上、24下、26、40、54下、裏表紙折込右中などをご覧いただくと分かるのですが、主翼上面ではエルロンラインの方が若干(7〜8cm)前、下面では両者ほぼ一直線(フラップの方が1〜2cm前?)になっています。
フラップのヒンジは整流カバー付きのものが2ヶ所、下面主翼本体側ラインから約13cm下・25cm後あたりに、エルロンのヒンジは整流カバーなしのものが3ヶ所(外側はマスバランス付き)、下面主翼本体側ラインから約8cm下・10cm後あたりに付いています。
この軸を中心に回転させることにより、下げ状態(一定角度以上はエルロンも連動する)では主翼本体と動翼の間に隙間ができることによってフラップの効果を増強、前縁のスラットと併せて揚力係数を向上させます。
余談ながら、この構造のスロッテドフラップは現代でもDC-9やエアバス等の旅客機等に多用されている形式です。
Schump
- まづは、ご回答ありがとうございます。ご指摘のとおりですが、このヒンジは主翼側のスリットの切り込みと主翼下面の境界部分に接合されてますが、この本もフラップは若干幅員が広くなったようにヒンジが接合されてます。この点をクラエアのSM79はキット化してるようです。また、当該本によるとエルロンとフラップ間には仕切板があるような作画がされており、キットも忠実にそれを再現してますが、インアクションに自機の右翼とと右列機の写っている写真があり、そのような仕切板のないことは明白です。よって、この本の図面は今一信用できません。スメールもエアーフィックスのキットも図面もフラップやエルロンの下面については曖昧で信用できない現状です。翼下面の写っている写真を色々検証しますと下面におけるフラップとエルロンのスリット部分は横一線に見える写真もあればクラエアのキットのように見える写真もあれば、フラップのスリットラインが翼後縁に向かって少し「くの字」に曲がっているように見える写真もあり、一体どれが正しいのか解らないってのが現状です。イタリアで実機をご覧になった方や構造図の載っている資料をお持ちの方なら即答できる内容ですが、浅学非才の小生にはこれ以上検証できない状況です。
N熊