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航空戦史の本で読んだ話ですが、 ・捕獲されたバッファローは「アブのような飛び方をする」 ・P-47を「トラックのような戦闘機」と馬鹿にしていた と言う表現はどのように解釈したらよろしいのですか? ロックマン |
- 「アブのような」という言葉の意味は分かりませんが、「トラックのような」
とは、「大きく、重くて小回りが利かない」ということではないでしょうか。
ハムサンド
- 「トラックのように」と形容するという事は,恐らく他の戦闘機を「乗用車」とでも形容したのではないかと思いますが,燃料を燃やして走るくせに少数の人間しか運べず荷物もロクに乗らない「乗用車」と,何だかんだ言ってそれなりに人数乗れて,荷物はたーんと運べる”公共の道具”である「トラック」の両者で,どっちが偉いかといえば,それはもう言うまでもありません。トラックの圧勝です。
この言葉は,P−47の偉さに感服した日本軍が,「敵ながら天晴れ」ってコトで,敬称として使っていたのです。
………ごめんなさい,場違いだってのは分かってるんですが,内なる衝動を抑えきれませんでした,海より深く反省します。
粗大生ゴミ長楽寺鶴川
- 搭乗員が鹵獲機を操縦した所見の中では確かに鈍重でトラックのようなものだとの表現もなされたとは思いますが、日本の陸海軍が最も影響を受けた米軍戦闘機は何と言ってもP−47です。
戦争末期の戦闘機開発は、一言で言えばP−47の複製を何としてでも国産化するという努力そのものだとも言えますね。
搭乗員の評価と中央の評価は全く別の基準で下されている点が面白い所です。
BUN
- P−47って飛行可能な状態で鹵獲されてたんですか?知らなかった。出来れば何時と何処でだけ教えてください。
Yakisaba
- P−47は詳細な機体取扱い説明書が鹵獲されているのみです。
搭乗員の印象だけではその機体の受けた評価はわからない、という話です。
BUN
- 昭和20年2月、北支で間違って着陸したP47を無傷で鹵獲してるそうです。それを置いてあった漢口まで技術将校をやって、調査も行われています。時期的に見て、ほとんど影響は無かったでしょうけど。
tomo
- ↑「日本軍鹵獲機秘録」には二十年二月二十七日に、台湾で四式戦に撃墜されたP47D(5AF/35FG/40FS所属)をほぼ原形に近い状態で鹵獲、とありますが、いずれにせよ有効に活用するには確かに時期が、ですね。
なかばゴミでした。失礼(汗)。
MB
- 他ならぬ米軍が P-47 を「トラックのようにタフで馬力があって頼りになる奴」と呼んでますね。P-47 の愛称「ジャグ」の綴りは JUG で、辞書によれば Juggernaut の略で「ヒンドゥ教クリシュナ神の像;巨大な破壊力を持つもの;米口語において大型トラック」となっています。
ささき
- ↑このJUGの件なんですが、in actionに胴体断面がmilk jug(この場合のjugは水差し/ジョッキ)にそっくりだったので米側でJUGと称していたところ、英国人がそれをJuggernautの略だと思い込んで広まった、といったよーな経緯の記載がありますです。
MB
- ↑なるほど。初期型「レザーバック」P-47 は特にヘンな胴体形状ですよね(笑)。
ささき
- たしかP−47の排気タービン+過給機を持ち帰るため技術将校が出張したのでは?
もっとも、いわゆる高級将校の割り込みにより重量過大な物件を下ろされたとか・・・
何とも・・・いやはや・・・
四式射撃装置
- >11 6がそれです。
出典は「マン・マシンの昭和史 上」(前間孝典著)の、文庫版だとP361〜。
tomo