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大戦後期の日本機のほとんどが単排気管によるロケット効果を利用して速度向上を図っています。では、なぜ集合排気管では推力効果が得られないのでしょうか?初歩的な質問ですみませんが、気になっております。 レシプロ好き |
- うにゅ。
・日本機だけがロケット効果を使っていたわけではないのです。
(英国が先行していて、排気タービンを採用しなかった要因でもある)
・「推力式集合排気管」というものもあります。
(一式戦II型、二式単戦II型、四式戦試作機の一部など)
・ロケット効果を全く考慮していない単排気管もあります。
(Me109やスピットファイアの初期など)
排気管を短くできて他気筒との干渉も少ない単排気管の方が推力発生には有利ではありますが。
Schump
- 空冷星型の推力排気管だと側面にまとめた Fw190 スタイルのものもありますね。五式戦やシーフューリーや T-28 に真似されています。日本流(三菱流?)の全周バラバラに出すスタイルはむしろ少なく、外国ではソ連の i-16 くらいかも?
ささき
- 私見ですが、排気管に使う材料がネックになったのではないでしょうか。(例えば、集合噴気管にすると、耐久性に問題があるなど・・・。)
ちはや
- 噴出する排気が合流する部分でぶつかり合い、それぞれを単発で噴出するよりも推力として得られるえネルぎーが少なくなるから・・・・と推測してみる。噴出の方向にも問題がありかなあ。
青二本線
- ただ単純に考えると、あの当時は「等長」排気管(というかエグゾーストマニフォールトというか)とはなっていないので、排気の脈動効果も期待できず、相互の干渉で集合にした方が排気の速度という面ではマイナスになると思うです。
胃袋3分の1
- 「排気管から噴出すガスが推進力の足しになる効果」の他に
高速で飛行する事で、後ろ側に向いた排気管後方の圧力が下がり
排気を吸出す事で、シリンダが排気を押し出す時に掛かる負荷を
軽減して効率を上げている効果も大きいんでは無かろうか?
ってのを、質問しようかどうかよく悩んでましたが
この様な話は聞いた事が無いので「違うのかな?」っと不思議に
思っていました。
Scylla
- そもそも、排気管からでるガスは推力として期待できるほど圧力/速度が
あったのでしょうか?
ごうだん
- >6 「高速で飛行する」といっても、得られる速度増加は5ノット程度です。
排気ガスを高速で噴出させるために排気管先端を絞りますから、むしろ若干負荷が高まります。しかし、そのためによる出力減と差し引いてなお余り多い推力を得られるから、推力式排気管を使うのだということのようです。
片
- 飛行機の大量生産が要求された時期には単排気管の方が集合排気管より、パイプにパイプを溶接する工程が
少ないため製造が楽で、バラバラになるため運搬が楽で、破損した時の修理・交換が楽である、といった事柄も
重要視されたのではないかなと考えます。
早房一平
- ああ、タイプミス・・・「エグゾーストマニフォールド」ですね。
胃袋3分の1
- ->1
すいません。素人が口を挟むべきではないかもしれませんが、ME109のE以前はともかく
F型以降はかなり推進排気管を意識しているように思えるのですが、どうなんでしょうか?
もしあれが推進排気管でないなら、FW190Dとかも推進排気管でないように思えます。
FW190Aの排気管のうち下側の2つは集合排気管になっており、そのほかに
1つは完全に推進軸と90度の向きに開口しているのありますが、それが
推進排気管に分類されるならME109F以降が推進排気管に分類されないのが
わかりません。
無礼な書き込みならご容赦ください。
wittmann
- >11 Schumpさんが書いておられるのは、「Me109の初期やスピットファイアの初期などロケット効果を全く考慮していない単排気管もある」という意味で、もちろんそれ以降のMe109は推力式排気管です。
片