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新支援戦闘機のF-2が採用されましたが、今回の機体はF-16ベースなのでエンジンが単発です。支援戦闘機はいわゆる攻撃機ですので重い対艦ミサイルや爆弾を積んで特に日本では洋上を飛行することもあると思います。それなのになぜ単発なのでしょう。信頼性はあるとして、普通の戦闘機より武装が重いわけですから双発の方がいいと思うのですが。余剰推力があるほうが戦闘にも有利ですし。なぜわざわざ単発になってしまったんでしょうか? f2viperzero |
- 2839番の質問をまず読みましょう。
ooi
- 機種選定に係る政治的なお話は1.のとおり既出なので、技術的なお話を。
確かに、ジェットエンジンには2乗3乗則(エンジン前面面積∝流入空気量∝推力は寸法の2乗で増えるがエンジン重量はサイズの3乗で増えるので小さいエンジンのほうが出力重量比が高い)があるので、双発機のほうが余剰推力を稼ぎやすい(例:MiG-19、F-5)のですが、搭載量=機体規模が同一だとすると、双発型のエンジンは小さい、すなわち「精密=高価」で「華奢=故障しやすい」ものになるリスクがあります(F-5やF-1は既存エンジン(の改良)によってエンジン代を浮かせた)。また、小さいエンジンは運転条件を厳しくしにくい=チューンの余地が小さいことから、必ずしも2乗3条則どおりにはいかないのです。
さらに、エンジンの数が多い方が損になる事項としては、
・機体価格の上昇
・システムの複雑化による整備・制御の難しさ
・どれか1基以上が壊れていて出発できない確率の上昇
といったものがあります(A-4スカイホークはこの逆をいくことで成功した例)。
また、FSの任務では主に低空侵攻を想定しているので、被弾や故障による突然の推力半減を立て直す余裕があまりなく、安全面のメリットが生かされにくい点からも、双発機優位は言い切れないでしょう。
Schump
- ではいっそ大きな機体にしてストライク・イーグル!みたいな事はできなかったんでしょうか(すいません。下の方と同じような質問になってしまいました)、LANTIRNでの地形追随飛行なんか日本みたいな国土にはもってこいだと思いますが・・・。
f2viperzero
- >3
ランタンはポッドを搭載すればそれで済む話ですので、原型になったF-16やF-2にも搭載できます。
F-15Eの利点は大きな搭載能力ですが、その搭載量は燃料に回せるので、遠距離侵攻能力でもあると言う事を理解して下さい。
言うまでもなく、そういった機体を配備すると、周辺諸国や一部の政治家や新聞が、他国への侵略を企図していると苦情を言ってきますので、中々スムーズには行かないのです。
また電子機材を別にすると、機体価格は機体規模・重量に概ね比例する傾向があります(同等程度の素材や技術での比較)F-15は言うまでもなく大きく高価な機材なので、それをベースとした機体は高額になります。F-2の価格でも批判が大きいのに更に高価になります。
SUDO
- F-2もF-15E並みの夜間での地形追随飛行ができるみたいですよ。
レーダーの解像度、スキャン能力でも電子走査な分綺麗で早い(カタログ能力を発揮できれば)でしょうし、最近FLIR(国産)を積んで試験している事からも夜間での対艦/対地攻撃能力もUPするようです。
507
- >SOUD氏
あぁ、ナルホド。でもF-2は空中給油ができる装備がついてますよね。
やっぱり空中給油機導入したときに大騒ぎになるのかな。
航法用LANTIRNは1億5000万円、照準用LANTIRNは3億6000万円ほどと聞きましたが。でもF-15Eを導入すればF-15J/DJと部品の共通化ができてコスト的には安く済むんじゃないでしょう
f2viperzero
- >507氏
フェーズド・アレイレーダーでも航法用LANTIRNのような地形追随飛行ができるんですか?はじめて知りました。すいません、不勉強で。
f2viperzero
- >6
現在言われている要撃任務のF-AEJ改後継ならともかく、支援戦闘機までF-15系列にした場合、不具合発生時には空自保有の全戦闘機が飛行停止になる危険性が高く得策ではないそうです。
又、LANTIRNのFLIRの性能を見ても第一世代のものなので、現在開発中の第三世代型FLIR搭載のLITENINGに比べれば明らかに性能は劣るでしょうから今更LANTIRNを導入するのもどうかと・・・。
現在、空自のF-2で試験中の国産FLIRポッドも開発時期から考えればLANTIRN搭載FLIRよりは高性能なFLIRを搭載しているのでは?と考えています。
507