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2844 戦前/戦後で試作機が実戦に参加した例は存在しますか?
がるぶらう

  1. 「戦中」が入っていないのは意図的なのですか?でなければキ-61の試作機がドゥーリットル空襲の際に迎撃に出たのが有名な話しですが。あと、キ-102なんかも正式採用されないままに結構な数が実戦参加してますね。
    A6輔

  2. ……間違えました(汗)

    『大戦中/大戦後で』でした(汗汗汗)
    がるぶらう

  3.  モノ作りに一度関わってみれば、試作品というのがいかに不安定な代物かわかると思いますよ。基盤には手配線で部品が後づけされ、あちこちに計測器接続用のコネクタやらセンサーがくっついており、一機ごとに細部の仕様が異なり、載ってはいるけど使えない機能も多く、普通に使っているだけで壊れ、修理用のマニュアルもなく、交換用の保守部品もなかったりするのが試作品です。
     軍用機の場合実戦にかけてみなければ判らないファクターもありますが、いわゆる「試作機」はふつう実戦に投入できるような仕上がりではありません。まぁ、末期ドイツや日本のように試験場のすぐ近くまで敵さんが来てくれる場合は「ついで」の戦闘もあったかもしれませんが、ふつうは機体レベルの「試作機」を実戦投入することはありません。
     ただ機体レベルの話ではなく、既存の機体にまだ制式採用されていない新兵器や新装備を追加した「試作機」が実戦テストに投入されることは良くあるようです。
    ささき

  4. 制式となる前に実験機の扱いのまま実戦に投入される例は零戦各型から雷電、紫電まで多くの機種に存在しますが、制式、非制式の区分ではなく量産機に対しての試作機という意味で、しかも量産機が配備される前に実戦に参加したという事でしたらば、開戦時に南方に展開する敵重戦闘機に対抗する為にキー44、キー60試作機で編成された独立飛行47中隊「かわせみ部隊」や高速偵察機として南方やミッドウェー海戦時の空母に投入された十三試艦爆(彗星試作機)、キ77のドイツへの連絡飛行など色々な例があります。また計画のみに終わった零戦の原型、十二試艦戦1号機、2号機の支那派遣なども量産機の出ないうちに試作機を投入しようとした例に入るでしょう。
    BUN

  5. 実戦参加ではないですが、日支事変のさい局地戦闘機として運用しようと緊急輸入したハインケルHe112は
    型が違うのが色々混じっていて、試作機まで混ぜた欠陥兵器を押しつけられた!という感じでしたね?
    Navy

  6. ↑最初に到着したHe112V-5(あえて試作機を輸入したのではなく、実際に装備しようとしたのはHe112B量産機)は低速、旋回性能が悪い等、戦闘機としては低い評価でしたがハインケル戦闘機が全く期待できないという判断であれば次のHe100戦闘機は輸入されなかったでしょう。頭から尾輪の先まで勉強になる良い技術資料であったことは確実です。流星、烈風もこれらの機体の技術を参考にしています。
    BUN

  7. なるほど。
    試作機=未完成品なのですな。色々な意味で。
    勉強になりました♪
    がるぶらう


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