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2803 米軍に捕獲されてテストに供された日本機の写真は、大抵塗装を剥がされた状態ですが、どうやって塗装膜を取り除いたのですか?
えあはると

  1. 車の修理なんかでも使いますが、塗料の剥離材というのがあります。
    そういうのを使ったのでは?(想像)
    ごん

  2. 手前味噌ですがこちらをご覧ください。
    http://www.warbirds.nu/p-kun/98.htm
    タイにある98式直協機の塗装剥がしの場面に偶然出くわしたときの写真です。
    写真からでは道具までわかりにくいですがへらででがりがりやってたと記憶しております。

    雷電とかもこんな感じじゃなかったんではないでしょうか?
    シンナー臭さはしなかったので薬は用いていなかったと思います。
    P-kun

  3. 飛行機の操縦士免許取得課程の時。
    飛行学校、訓練生の同期生にパイロットになる前に
    機体の塗装を剥ぐ専門仕事をしていた男がいました。

    彼の話ですと、専用の剥離剤を塗って、塗装が浮いた状態で剥ぐそうです。
    なんか、エライきつい仕事で強烈な臭いの中で大変だったそうです。
    棒の先にタワシのようなものがついたもので、ゴシゴシやるのだそうです。
    へり・パイロット

  4. 零戦の機体を襤褸で拭いて高高度用に軽くしたと言う記述を丸で見たことが有るけど、其れとは違うだろうか?
    Mk

  5. 手許の1949年に著された書物に、当時まだ多用されていたラッカー系(ニトロセルロース系)の航空塗料用剥離剤の生成法が記載されていましたので御参考まで。
    ベンゼン50%、アセトン25%、変性アルコール(工業用エタノール)25%、この有機溶剤1ガロンあたり3.25ozのパラフィンワックスを溶解させる、とあります。
    使用方法はほぼ今日の剥離剤と同じく、剥離剤塗布後、膨張/剥離した塗膜を高圧蒸気、あるいはぼろ布で擦りながら水洗いし、残った塗装をスクレーパ/ぺティナイフで削り落とすをいう手順です。
    但し、今日多用されるポリウレタン2液式等の塗装に上記の剥離剤は十分有効ではありません。今日の航空用塗装剥離剤としてはジクロルメタン等を基材としたものが未だ一般的なようですが、様々な環境毒性が指摘されている物質群でもあり、代換製品の開発が活発に行われている模様です。
    また、余談ですがG(C)FRP製の、所謂コンポジット機は、剥離剤の使用が禁じられている場合、塗膜をオービタルサンダー等で文字通り削り落とさなければなりません。大変な話です。

    みなと

  6. みなさま、回答ありがとうございました。結構たいへんな作業なのですね。整備兵たちも、さぞ「ガッデム!」などと悪態をつきながらやってたことでしょう。
    えあはると

  7. >3.強烈な臭いの中で大変だったそうです。
    恐らくメチレンクロライド系の剥離剤だと思います。この剥離剤はアンモニアとメチレンクロライドのガスを発生するので非常にクサイ上に強力な刺激性のある液体で皮膚に付着しようものなら数日間はヒリヒリすると言う代物です。
    私も何回か使った事がありますが、塗装が簡単に剥がせるのは楽でしたがさすがに臭いには耐え切れませんでした(^^;
    jas1


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