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皆様始めまして! いつも楽しく拝見させていただいてます。 実は最近わからないことがあったので、初めて質問させていただきたくあります。 英米共同開発のSTOVLで、VTOL機では実現できなかった超音速を達成すると聞いたのですが、もし、 ・予算があって(↓ができる程度の) ・ハリアーを改修するしかない状況 だったとしたら、ハリアーを音速を超えるVTOL機にできますでしょうか? できるとしたら、エンジン換装そのほかの具体的な設計などもお聞かせいただけるととてもうれしいです。 よろしくお願いいたします トルッケンプロット |
- 記憶に間違いが無ければ、AV-8BはAV-16アドバンスドハリアーが超音速用ペガサスエンジンの
開発中止と予算不足に伴って計画変更された結果の機体だったような…。
大塚好古
- ハリアーは戦闘機用としては異例の大バイパス比を持つペガサス・ターボファンエンジン一基を胴体内に収容し、ファン出力を前方ノズル・燃焼ガスを後方ノズルから噴出することで推力を得ています。この構造ですと、まずアフターバーナーを組み込むことが難しいと思います。またエンジン搭載位置とノズル配置の関係上、主翼付け根部分の断面積を絞って遷音速抵抗を減らす「エリアルール」形状が実現しにくくなっています。
AV-8B ハリアーII+ ではマッハ 0.98 までは出るそうですので、あと一歩で音速は超えられそうに思います。あと少し空気抵抗を減らすか、あと少し推力を増やすか…しかしそのいずれにしても、前述の問題があるため大幅な設計変更なしには実現が難しいと思います。
http://www.fas.org/man/dod-101/sys/ac/av-8.htm
ささき
- 1950から1960年代頃にPCB方式(plenum chamber burning)のアフターバーナーを装備したペガサスエンジンが試作されています。マッハ2で超音速巡航できることが目標だったそうです。当時の日本の雑誌でも、PCB方式のペガサスの断面図やエンジン運転試験の写真がしばしば報道されていました。
残念ながら、実用化に至らなかった理由までは知りません。
サーチエンジンでplenum chamber burningをキーワードにして検索すると結構ヒットします。例えばこんなのがそうです。
↓
http://prototypes.free.fr/p1127/p1127.php3?page=12
ろく
- みなさま、ハリアーについて無知な私にこのように沢山のお話をしていただきありがとうございます!
PCB方式エンジンの写真拝見させていただきましたが、左右に突き出てる曲がった筒みたいなものがそうでしょうか?
トルッケンプロット