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二重反転プロペラは散開する空気の整流作用があると過去ログにありましたが、そうしますと例えば4枚プロペラ機ならば2枚プロペラを二重反転プロペラとしたほうが性能が向上することになるのでしょうか。 富士通BIBLO |
- 二重反転化によるプロペラ効率向上と、減速ギヤの複雑化による重量増加および摩擦抵抗による出力減を天秤に掛けると微妙なところでしょう。カーチス XP-60C と XP-60E、リパブリック XP-72 1 号機・2 号機はほぼ同仕様の機体で4翅通常ペラと3翅×2二重反転ペラを搭載していますが、ほとんど性能差は無かったようです。
ささき
- XP-72では 4枚ペラと3枚のコントラペラの2種類がありますが たしかエンジンは同一と書いてあったような気がします
これっておかしいですよね
R-4360-13は 普通プロペラ用とコントラプロペラ用どっちなんでしょうか
セミララ
- メーカーの資料によると
R-4360-9 単回転 0.5:1 (XA-41)
R-4360-9T 二重反転 0.381:1
R-4360-10 二重反転 0.381:1 (XF8B-1)
R-4360-11 二重反転 0.381:1 ターボ付
R-4360-12 二重反転 0.381 / 0.5 : 1
R-4360-13 単回転 0.425:1 (XP-72)
R-4360-14 二重反転 0.425:1 (XBTC-2)
R-4360-15 単回転 0.381:1
R-4360-16 単回転 0.381:1 ターボ付
R-4360-15 二重反転延長軸 0.381:1 (B-35)
R-4360-19 二重反転 0.425:1
R-4360-20 単回転 0.425:1 (C-119, C-124)
となっています。XP-72 二号機のエンジンについては記述がありません。ギヤ減速比が同じで隣版の -14 は過給器が 7.52:1 の一速だけで、ボーイング XF8B に使われた -10 モデルはギヤ減速比が違うものの -13 と同じ 6.08/5.75:1 の二速過給器を付けています。
ささき
- 資料引用元を記載するのを忘れていました。
http://www.enginehistory.org/
Piston Engines -> Pratt & Whitney -> R-4360 -> Index of Wasp Major and R-4360 です。
ささき
- 更にしつこく。J.Baugher 氏の American Military Aircraft によると、P-72 量産機は R-4360-19 を搭載する予定だったと書かれています。XP-72 二号機に量産先行試作の意味があったとすれば、エンジンは同じ -19 だったのかも知れません。
http://home.att.net/~jbaugher1/p72.html
ささき
- ささきさん どうもありがとうございました
当方 アメリカのレシプロエンジンのWeb上の資料といえば http://www.enginehistory.org/moddesig.htmしか知らなかったので 大変助かりました(って同じサイト内じゃないか)
早速 件のページ(pdf)を見ましたが G4ページにある Wasp Major C4エンジンの出力が...
出力4800hp@回転数2800rpmって... おまけに推力が380lb???? これって一体?
セミララ
- 回答いただき恐縮であります。皆様のご意見参考にいたします。
更なるご意見ありましたら追記ください。
富士通BIBLO
- >6. C4 の補足には「With b?cu? T.E.L.」とあります。T.E.L が何の略かわかりませんが、この時期熱心に研究されていたターボ・レシプロ複合エンジンではないでしょうか。 None manufactured とありますから計画のみだったようですが。
ささき
- 同ページには VDT システムと称するツインターボ付 4360 の図解が載っていますね。ターボ排気口に可変ノズルを付けて推力を得ていますが、ターボ軸からの馬力回収やアフターバーナーは持たないようです。「4000hp オーバーを達成しロンドン−シカゴ間ノンストップ便に使うつもりだった」と注釈が付いています。
http://www.enginehistory.org/P&W/R-4360/Image06.jpg
ささき
- >8,9 ささき さん
丁寧な返答 ありがとうございました
お礼が遅れて申し訳ありません
セミララ