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映画「紅の豚」で、整備員が、飛行機のエンジンをかけるときに「コンタクト!」と叫んでました。 これは、どういう意味なのですか? ツカドン |
- エンジンを始動するには、最初にクランク軸を回して有る程度の速度にします。
そのご、おもむろに点火系を接続して火花が飛ぶようにします。そして始動。
最初から火花が飛ぶと、十分な速度が出ない内に着火して、逆転したりしてまずいんです。
「コンタクト!」は点火系を生かすときの合図です。
kazz
- >1. これは...整備員がハンドクランキングする手動慣性始動装置のフライホイールの回転数が十分な回転に達した為、パイロットに始動装置のクラッチを繋ぐように指示する合図ではないでしょうか。 慣性始動装置を有する殆どの飛行機の始動時チェックリストには、クラッチ接続前に*マスタースイッチon *イグニッションBoth のチェック項目がありますから、エンジンを回転させてから点火系を繋いでいるわけではありません。
みなと
- ちなみに、Piper J-3のような古い小型機でのハンドプロッピング(ハンドクランキング)のProcedureは、イグニッションoffで数回クランキングを行った後、プロップマンの”Ignition on”の指示でパイロットは復唱した後に点火系/マスタースイッチオン、次いでプロップマンの”Brake and Contact!”の合図でパイロットはブレーキを踏みつけて復唱、この後プロップマンがエンジン始動のためのプロッピングを行うという手順です。ここでの”Contact”は恐らく、手動慣性始動装置の時代の慣習を踏襲しているのでしょうね。
みなと
- >2、3
そうなんですか、訂正ありがとうございます。一つ利口になりました。
kazz
- 蛇足ですが、現在でも日本の飛行機学校のチェックリストの中にはスターターをエンゲージする前に「コンタクト」と大声で叫びます。セルフスターターがついているのでエナーシヤを回す整備員もいないのにとりあえず「しきたり」ということで意味もわからずやっているようです。
ちなみにアメリカでは始動前に「クリヤー」と叫びます。プロペラ周りに人がいたならば「どいてくれよ」と言う意味になります。
kiyo
- バイクのキックスタートをする際(4サイクルエンジンのときね)排気、圧縮とピストンの上始点が二回きますね。
あと、エンジンが冷えているときに始動をすると、バルブのクリアランスが大きいため圧縮が熱いときより低くなります
また、オイルがエンジン全体に回っていません
そのため、スイッチオフで数回キックをしてオイルをまわし、バルブを密着させピストンを上始点に持っていきます。これで始動準備よし!スイッチを「コンタクト」ということになります。
上記一連の儀式をしないとケッチンという逆回転をおこし、怪我をします
こんなところでは?
つまり、ハンドプロッピングのころの名残では
ビクトロラ