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紫電、烈風、流星、銀河、連山、彩雲、と 誉装備機の多くが ハ43装備の型が計画 若しくは 実際に実機完成に至っています これは一体どういうことなのでしょうか 2000馬力発動機なら誉でもハ43でもどっちでも良く ただ 誉の方が開発・実現が早かったから 最初は誉装備となったけど ハ43の方が馬力が大きく 性能向上のためにハ43装備になった とか 中島の発動機工場が被爆して誉の生産が激減した時に備えて 一応 ハ43装備の方も用意・研究したとか そういうことなのでしょうか それとも海軍は誉を見限ったとか(失礼) それまでは 栄を金星に換装した飛行機はちょっと考えても思い浮かびません(探したらボロボロ出てくるかも 因みに零戦64型は勘弁してください)のでここに書かせてもらいました ところで 烈風は誉装備機である というのは 自分でも首を傾げなければならない気もするのですが 取り敢えずここに挙げておきました セミララ |
- 誉装備機のMK9換装は主に下のような考え方で計画されています。
「依然として誉発動機に依存せざるべからざる状況にして生産計画の安定性を欠くを以て誉装備の飛行機を逐次三菱製のMK9Aに置換し以て堅実なる生産計画を行う如く進めしめらるる方針なり 本件に関しては総局にても充分御含み願度、即現在誉を装備しある飛行機中、置換容易なるものよりMK9Aに代わらしめ其の成果に基き更めてMK9Aの増産の要望することを予想し置かれ度」(昭和20年1月15日 昭和20年度生産計画改定に関する説明資料 軍令部)
栄装備機の金星換装は十八年に零戦(六四型ではありません)、月光等について検討されています。20年に入ってからの栄系発動機からの金星換装はキ115/藤花の例があります。
BUN
- ご回答ありがとうございます
これって ハ43に換装可能な機は誉装備をやめてしまう ということなのでしょうか
質問文に挙げた機種では今後一切 誉装備の機がなくなるということなのでしょうか
セミララ
- 「(問題はあるけことがわかっていたけれども)今もまだ元のままに誉に頼らなければならない状況で生産計画の安定性を欠いているという理由で、誉装備の飛行機を順序を追って三菱製のMK9Aに置き換え、それによって堅実な生産計画を行うように進めさせる方針です。この件について(軍需省航空兵器)総局でも充分に心の中に納めておくようにお願います。今すぐに誉を装備している飛行機の中で、置き換えのやさしいものからMK9Aに換えさせて、その成果にもとずいて(もし結果が良ければ)あらためて(計画を変更して)MK9Aの増産をお願いすることがあること(があるかもしれないということ)を予想しておいてください。」
逐語訳風に口語体にすればこんな感じです。
全部換えるのではなく、とりあえずやりやすい機体から換えてみて、様子を見たいのでよろしく、という内容ですね。
BUN
- どうもありがとうございました
原文のままだと 読んでも頭の中に内容が入ってこないことがあるので助かりました
大学入試センター試験の古文が5点(泣)のセミララでした
セミララ
- 紫電改にもハ43搭載型の計画がありますが、特に烈風にある程度の見通しが見られるようになってからは、烈風の性能向上にはハ43の性能向上型をもって、紫電改の性能向上には誉の性能向上型をもって宛てるという、一種の棲み分けが目論まれていたような気がします。いくつかの資料からそうした傾向が読取れるのです。
片
- ごみレスですが、紫電の場合、火星から誉に換装するよりハ42にでもしておいたほうがすくなくとも史実に比べ
発動機の信頼性による不調は避けられたということはないでしょうか?
火星からハ42では直径はほぼ同じで重量が200kgほど増しますが、ハ42とハ43ならほぼ同重量ですよね?
発動機架を短くするとか尾部にバラストを積むとかで対処できそうです。
14試局戦の性能試算のとき三菱側ではハ42の使用についても案として取り上げたらしいので雷電より翼面積の大きな紫電のほうがハ42を積むのに
好適な気がします。
Navy
- >6 誉搭載の紫電改については、終戦時信頼性強化策を実施した新型が計画されつつありました。
紫電二一型の次に現われる生産型は紫電改五などではなく、この型だったのかもしれません。
ハ42については別の用途があったのだと思います。
片