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航空機の前線における改造は、どの程度まで許されていたのですか? ちはや |
- 日本海軍の場合では現地部隊から航空本部に対して、例えば「零戦二一型の弾倉を破損した三二型の100発弾倉と交換、改造する」といった報告を行って承認を得ています。
日本陸軍の場合は南方軍の場合「軍司令官の承認を得て改造する。ただし他地域に転用できなくなるような改造は認めない」といった取り決めが記録に残っています。
しかし基本的に陸海軍とも無闇に兵器を改造することはありません。あくまでも例外的な事例です。
BUN
- 日本海軍の場合、目的が明確でちゃんと許可を得られるようなことなら、かなりのことをやっていた例もあるようですね。個人的なカスタム機を作るというようなことでは決してなく、戦術的な目的に合致させて研究開発するというような場合でしょうか。
片
- 有難う御座います。ところで、塗装にも規定はあったのですか。(例えば、海上用の塗装を陸用に変更する等・・・。)
ちはや
- 陸軍のことはよく知りませんが、海軍の場合塗粧規定があったほかに、「どの部隊はこういう塗装」とか「何隊の隊長機はこんな塗装」とか識別情報を命令書に記載してたりもしますし、何らかの書類に上げなければならないことが多かったのではないかと思います。どこか「こんな色に塗っちゃいました」では済まない感じがあります。常に還納したり受領したりで、機材自体が部隊の占有物という感じがあまりしない感じもありますし。
片