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2708 WW2時の航空機についている、修正タブってい翼のでっぱりってなんなんですか
Yakisaba

  1.  飛行機、特に高出力エンジンを積んだプロペラ機では、プロペラの反力(「トルク」と言われるけどちょっとちがう)や製造誤差、装備状態による重心変動・空力的非対称等の要因によって、そのままではまっすぐに飛んでくれません。
     そこで、動翼の後縁にさらに小さな動翼をつけて動かし、そこに働く風圧と動翼本体に働く風圧を使って動翼本体を(幾何学的な)中立位置からズレた状態で釣り合わせることで上記のような機体のクセを打ち消すように調整するのが、修正タブの仕事です。
     修正タブには、大きく分けて、動翼後縁から単純に金属板を張り出してそれを曲げて特定の飛行状態(普通は巡航速度での直進)での釣り合いが取れるようにするものと、独立した操作機構を持ち、飛行中にコクピットから飛行状態に合わせて調整可能なものとの2種類があります。(後者は操舵力を空力的に補う「サーボタブ」と間違えやすいので注意)
     ヘリコプターでもローターのねじれによる操縦のクセを修正するためにブレード後縁にタブをつけることがあります。
    Schump

  2. 実はジェット旅客機にも修正タブが付いてたりします。プロペラトルクも後流も関係ないジェット機に何故付いているかというと、上でSchumpさんが言っている機体のクセを打ち消す為です。同じように作ってもどうしても機体毎に空力的に微妙な差が出てしまい、それを修正する為に試験飛行でいちいち調整してから出荷するそうです。
    最近のFBWを使っている機体はフライト・コンピューターで自動的に修正する為その必要は無くなってきてるようですが。
    jas1

  3. ありがとうございます
    Yakisaba


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