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三菱の金星シリーズの開発について、エンジンを液冷か空冷にするか、で「液冷はシリンダーに互換性がないため日本では空冷のほうがよい」ということで決まったと聞きました。液冷エンジンのシリンダーに互換性がないとはどういうことなのでしょうか? ちはや |
- 三菱が空冷発動機に切り替えた判断理由とされているのは、
1)水冷の方が前面抵抗が小さいというが、空冷だって今後馬力向上してゆけば対抗可能。
2)水冷よりも吸気弁を大きく出来て馬力向上に有利。
3)複列の空冷は気筒数を水冷より増やせ、排気量的に有利。
4)水冷式は部品が大きなものがあり、廃却品が出たとき不利。
5)空冷は同形部品の数が多くて量産向き。
6)水冷はモーターカノンを使えるが、空冷だって同調装置で機銃が使えるぞ(笑)。
7)冷却器がいらない。
星型空冷は、同じ形態のシリンダー(エンジンそのものに対し比較的小さい)を14個とか18個作ればいいですが、水冷の場合は、例えばV型の場合でっかいブロックが2個。この辺の生産性の差を言っていたようです。
片