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第2次世界大戦中、レーダーのない索敵機からはどれぐらいの距離の艦艇までが発見できたのでしょうか。もちろん、練度、天候、高度等にもよるとは思いますが。御存知の方がいらっしゃいましたら、断片的な事例でも構いませんので教えていただきたく思います。 アトランタ |
- 日本海軍のものでこんな記述があります。
潜水艦の視認距離
潜水艦らしきを認む 15浬
潜水艦なるを認む 10浬
司令塔発見 6浬
潜望鏡発見 3000〜5000米
さらに大型艦の場合、30浬相当に模型をおいての識別訓練なども行われていた由。
片
- 朝日ソノラマ文庫の「死闘の水偵隊」に、空母2−3隻あとうじゃうじゃ居る−中略−右30度三十海里だ、という記述が有ります。その直前には、全く唐突に眼下海面に敵の艦隊を見つけた、という記述もあります。
早房一平
- 回答ありがとうございました。「死闘の水偵隊」は名著ですよね。索敵に関しては母艦機よりも水偵の方が技量が上ということをこの本を読んで初めて知りました。
アトランタ
- 戦史叢書「海軍航空概史」の「第四章 航空部隊の開戦準備」「四 海軍航空の術」
科、機材の概要」「哨戒、捜索、偵察」によれば、視界限度は概ね内地では三〇〜
三五浬、南方ではこれより一〇浬大きく、飛行高度としては概ね三○○〜四○○
メートル程度になるが、飛行機の性能を発揮する観点から、約一五〇〇〜三〇〇〇
メートル程度が普通であるとの記述があります。また、「五 航空用兵」「哨戒、
捜索」には、各哨戒線は、通常扇型とし所定距離を進出後、左もしくは右に付近
海面の視認距離の約二倍の捜索(側程)を行った後に帰投するのと通例としている
旨の記述があります。
参考までに。
今泉 淳