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2622 WW2時の日本機と米軍機の空母への着艦方式は、グランドマーシャルの誘導により着艦する方式で同じだったのでしたのでしょうか?当時既に米軍空母の甲板上での航空機の移動は、トラクターが使われていたみたいですね?
タケ

  1.  帝国海軍の着艦誘導方式は、「着艦指導燈」というものが使用されていました。
     文字だけだと説明しづらいのですが、「着艦指導燈」とは空母の艦尾付近の舷側に緑色燈と赤色燈を互い違いの高さと位置に設置したもの(艦首寄り低位置に緑色、艦尾寄り高位置に赤色燈)で、2種類の灯りが横一線に並ぶ様に接近すると適正な着艦降下角が保てるというものでした。
     この方式は空母だけでなく、滑走路の短い飛行場でも使用されていたようです。

     また、日本軍空母の甲板上における艦載機の移動については、人力で行われていたようで、機械等を使用していたという話は寡聞にして聞いたことがありません。
    T216

  2. 便乗質問になりますが、両者の着艦誘導方式の利点・欠点を教えて下さい。特に米軍がなぜ着艦指導燈を採用しなかったのかが気になります。
    epitaph

  3. 昔読んだことのある本では、こと着艦に関しては日本側に1日の長があったようです。着艦指導燈の発明(?)がその違いだそうです。その為、着艦時の事故は、英米に比べて(大戦末期の低錬度の時ですら)低かったようです。
    記憶モードなので、だれか突っ込み希望
    Yakisaba

  4.  帝国海軍方式
     長所…艦載機搭乗員の判断で着艦を行うので、搭乗員の技量のみ問題になる
        誘導装置の構造は極めて単純なので、まず故障しない
     短所…艦載機の着艦コースが正確かどうかを判断する手段が母艦にない

     米海軍方式
     長所…搭乗員、誘導員の両者の判断するため、どちらかが誤判断しても修正できる可能性がある
     短所…搭乗員のみならず、高度な技量を有する誘導員の育成が必要とされる
        搭乗員側に着艦コースが正確かどうかを判断する基準がない

    といったところでしょうか。
     着艦指導燈と原理的には同じミラー・ランディング・システムと誘導員を併用している現代の米空母は、日米方式の良い所取りをしているといえるかもしれません。
    T216

  5. フレネルレンズ着艦装置は?
    BUN

  6. >着艦時の事故は、英米に比べて(大戦末期の低錬度の時ですら)低かったようです
     これには、帝国海軍艦載機のトレッドが米英海軍艦載機のそれよりも広めであったことも関係していると思います。
     参考までに、分かる範囲で数値を上げておきます。
           零式艦戦……3.500m    F4F ……1.956m
           九九艦爆……3.354m    F6F ……3.363m
           彗 星 ……4.630m    F4U ……3.683m
           九七艦攻……4.250m    SB2C……4.870m
                       TBF ……3.300m
     具体的な数値は分からなかったのですが、シーファイヤのトレッドはF4Fより狭そうです。

    >フレネルレンズ着艦装置
     名前を聞いた記憶があるのですが、どんなものか失念してしまいまい、また資料等も見つけられませんでした。
     どのような装置なのか、ご教授いただければ幸いです。
    T216

  7. ↑フレネルレンズ着艦装置はより高速化した搭載機に対応する為にミラー着艦装置を廃して40年位前(だったかな?)に米海軍が採用したシステムのはずです。
    BUN

  8. フレネルレンズとは拡散する電球等の光源に指向性を持たせるもので
    身近なところでは灯台のレンズがそうです。
    で、米空母についているシステムの概略ですが簡単に説明すると

    航空機に対してその指向性を持たせた赤い光をある角度で照射し
    その角度で進入する航空機には赤い光を見ることができると言う物で
    その角度と言うのが理想的な着艦進入角度になります。

    実際はもう少し複雑なシステムなのですが、図を書かないと説明不能なので
    このくらいにしておきます。

    3号電探

  9. 多くの回答ありがとうございます。第2次大戦当時の米軍がなぜ着艦指導燈を採用しなかったのかはいまひとつ釈然としませんが、気長に調べることにします。
    epitaph

  10. BUNさん、3号電探さん、どうもありがとうございました。

    >第2次大戦当時の米軍がなぜ着艦指導燈を採用しなかったのか
     これはあくまで私の勝手な想像ですが、「当時の米海軍は着艦指導燈の原理に気が付いていなかった」または、「気が付いていたが、開発・配備等が間に合わなかった」のではないかと思います。
    T216

  11. >7
    ミラー着艦装置は1952年にワスプ、ミッドウェーに初めて装備されましたが、巨大な湾曲ミラーを常にピカピカに磨かなければならない事、ミラーと光源の間150フィートをクリアーにしなければならない等の欠点有り。
    そのためフレネルレンズ着艦装置を1960年に装備開始。2001年からレンズの集光性を増した改良型フレネルレンズ着艦装置を配備だそうです。
    jas1

  12. フレネルレンズ?を利用した進入角度指示装置はアメリカの民間空港でも広く用いられています。PAPI(Precision Approach Path Indicator) と呼ばれています。
    ささき


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