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2621  イスラエル製のジェット戦闘機「クフィール」について、その性能等を米国製のファントム等との比較において知りたいのですが。特にイスラエルはこの戦闘機をアフリカ諸国に販売しつつも一方では米国から最新の戦闘機を購入しているのはなぜなのか知りたいのです。
ラッキー

  1. #クフィルの海外供与
      エクアドル:戦闘機型C2が10機、練習機型TC2が2機
      コロンビア:戦闘機型C7と練習機型TC7が合計13機
      アメリカ:戦闘機型C1を海軍が12機、海兵隊が13機をリース
     以上終わり。このほかにフィリピンへの18機輸出計画(財政難でキャンセル)があったくらいです。輸出が伸びなかったのは、コピー元のミラージュIII/5/50が当のイスラエルを含めて行き渡っていたのもさることながら、エンジン製造国のアメリカが外交戦略上の観点(とフランスへの配慮)からイスラエルに圧力をかけて商談を抑制したせいです。
    Schump

  2. というか、エリア88くらいですよ。アフリカのクフィルなんて。

    米国から輸入してるのは、平たく言えば
    「レース用にはシビックのエンジン積み替えた奴よかNSXの方がマシ。高いが。」
    という理由です。
    米国に対する義理もあります。
    (匿名)

  3. #クフィルの海外供与
      エクアドル:戦闘機型C2が10機、練習機型TC2が2機
      コロンビア:戦闘機型C7と練習機型TC7が合計13機
      アメリカ:戦闘機型C1を海軍が12機、海兵隊が13機をリース
     以上終わり。このほかにフィリピンへの18機輸出計画(財政難でキャンセル)があったくらいです。輸出が伸びなかったのは、コピー元のミラージュIII/5/50が当のイスラエルを含めて行き渡っていたのもさることながら、エンジン製造国のアメリカが外交戦略上の観点(とフランスへの配慮)からイスラエルに圧力をかけて商談を抑制したせいです。
    Schump

  4. ↑書きこみ後4時間放置しといたらダブっていた謎はさておき。

    #クフィルvsファントム
     最大速度は両者ともマッハ2.3近辺で大差なし。
     海面上昇率が毎分14000m対15100m、実用上昇限度が17700m対16580mでとやかく言うほどの差ではない。
     兵装搭載量はクフィルの6トン強に対してファントム7.2トン。エンジンの数からいくとクフィルの方が効率がよさそうに見えるが、以下の点でファントム有利。
     ・もともと艦上運用前提のSTOL性能があるファントムのほうが余裕大
     ・機内燃料容量が大きいファントムは搭載量を増槽に食われなくて済む
      (クフィルの倍ちょっとだが、巡航燃費を考えると実用上の差は大きい)
     ・ファントムのFCSの性能と専任操作員がいることの優位
     空戦性能の面でも、クフィルは「失速しにくく加速のいいミラージュ」に過ぎず、「水平面での旋回戦ならMiG-21に負けない」とされたファントムに対してそんなに有利かどうか疑問。しかもクフィルにはレーダー誘導AAMの運用能力はない。

     結局、クフィルはミラージュを(フランスの外交政策により)入手できなくなったイスラエルが、運用コストが安くそこそこ使える軽戦闘機の座を穴埋めするために作ったもので、もともと中途半端なモノです。
     J79の発煙問題(敵に見つかりやすい)、内部容積の不足による燃料容量(F-16の2割減)や電子機器搭載スペースの不足、後方視界の不良、(カナードでごまかしてはあるものの)70年代以降の機種に比べると悪い失速特性などを考えると、ラビが完成するかF-16が手に入るかすればとたんにいらなくなるものだったということです(アメリカも仮装敵機としてF-16が利用できるようになったらクフィルを返却している)。
    Schump

  5. クフィルの特徴のように言われるカナードですが実は取り外して運用しているケースが多いと読んだ覚えがあります。空戦を予期しなくて良い対地攻撃であれば多少の機動性の低下よりもペイロードの増加の方が大事ということかもしれません。
    けい


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