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株式会社ハクキン(ハクキンカイロ)で80年史を担当しております引地と申します。 寒冷地で航空機のエンジンを暖める為のカイロが存在したらしいのですが、図面資料等は、空襲で焼失してしまいました。 どのような物かご存知の方ございましたら、お願いいたします。 引地一之 |
- 確かにあったはずです。
在フィンランドのドイツ空軍を視察した駐在武官の報告書のなかに、ドイツ空軍にも同じようなものがあると書かれていて、これを日本陸軍のものと対比しています。
白金触媒、燃料は航空七十揮発油(70オクタン)を利用します。(ちなみにドイツ軍のは「白ベンヂン」であると報告されてます)
下のほうが漏斗状になった、空冷エンジンのカウリングにすっぽりかぶさる帆布カバーをかぶせて、その下に吊るようにして使うのですが、懐炉(「懐爐」と書いてたはずです)本体が具体的にどういうものだったのかは勉強不足でわかりません。
カバーは練炭七輪(「発動機保温用焜炉」とか大仰な名前がついてますが)と共用だったようですので、それに近い大きさだったのではないかと思われますが、確かではありません。
「発生するガスは有毒であるから注意すべし」とありますが、単なる二酸化炭素ですよね(笑
まなかじ
- 早速のご回答ありがとうございました。
「発動機保温用焜炉」の写真等がございましたら、見せていただきたくお願いします。
「発生するガスは有毒であるから注意すべし」との記述は、燃料がベンジンの場合発生するのは、熱と二酸化炭素と水ですが、燃料の成分によっては有毒ガスが発生することがあり、航空七十揮発油にその様な成分が含まれていたのではないでしょうか。
引地一之
- 写真も何も、そのへんのホームセンターなんかで売っている寸胴タイプ(植木鉢型でない)七輪そのものです。
ただ、胴の締金にカバーに吊るためのフックらしいものがあるだけです。
まなかじ