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1式、隼は蝶型フラップで有名ですが…どの部分で、どう有効だったのでしょう? まるき |
- 追加です。あと、なぜ“蝶”なのでしょう。虫なのか、蝶番がらみの言葉なのか、長年の謎です。ご教授ください。
まるき
- 翼の後縁の下側だけを下げるスプリットフラップに対して、隼のフラップは一旦、翼の後縁よりも更に後方にせり出して翼面積を増大させつつ下がり、その時にフラップと翼との間にスロットが形成されるように動く形式を採っている為に蝶の四枚の羽根に擬えてそう呼ぶのだと聞いています。隼の試作時点ではこうしたファウラーフラップがまだ目新しい機構だった為にそう呼ばれたのではないでしょうか。
BUN
- >追加です。あと、なぜ“蝶”なのでしょう。虫なのか、蝶番がらみの言葉なのか、長年の謎です。ご教授ください。
蝶型フラップですが BUN氏の仰るとおりファウラーフラップ(の一種)です
ところで なぜ「蝶」なのか ということですが 私の知っている説を以下に書きます
普通 ファウラーフラップというものは フラップ翼の内側(胴体側)も外側(翼端側)も(ほぼ)一様に下げます
対して蝶型フラップというのは外側をあまり下げずに内側を大きく下げます
このフラップを左右入れ替えてみると内側が(あまり)動かず外側が大きく開く という動きになりますが この動きが蝶々(モンシロチョウとかアゲハチョウとか)の羽の様子に似ている ということからついた名前のようです
この蝶型フラップは中島の空力班長をやられていた糸川 英夫氏の考案であるそうですが 彩雲の性能課長をなされた内藤 子生氏によれば 普通のファウラーフラップに対して外側を開かない構造にしたのは フラップ外側のところで主翼後縁との段差を作りたくない(段差ができると そこに渦が発生して大きな抵抗になったり 気流が乱れて振動の原因となる)ため フラップの張り出し量が外側に向けて小さくなるようにした とのことです
以上 ファウラーフラップという物がどういう物か判っているという前提で話をしてみました
セミララ
- もともとはキ−44(二式単戦「鍾馗」)のために開発されたもののようですね。
まなかじ