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1・JETエンジンの燃焼器に水を噴射してその水蒸気圧をタービン駆動に利用する−という記事を何かで読んだことがけあるのですが、このようなことは全てのJETエンジンで行われているのでしょうか? 2・雨天時の運行では雨水をエンジン内に取り込むことでエンジン出力、燃費にどう影響するのでしょうか? 富士通 |
- >1.
ジェットエンジンの水噴射はレシプロエンジンの水メタノール噴射(過去ログに説明あり)と同様に噴射した水又は水メタノール混合液を気化させ吸入空気温度を下げる事で空気密度を増す事、又はタービン入口温度を下げ、その分だけ燃料を更に多く燃焼させる事で推力を増加させる為に使われています。「水蒸気圧をタービン駆動に利用する」事はありません。
>このようなことは全てのJETエンジンで行われているのでしょうか?
全てのエンジンが装備している訳ではありません。水噴射装置があるぶん余計な部品やタンクが必要になりますし、水メタノールでエンジンが汚損すると言った問題もあり、最近のエンジン(例えばB777のエンジンとか)には装備してないようです。
>2.
水噴射のミソはエンジンに空気を取りこんだ後に水を噴射する事です。雨天ではその雨粒のせいでエンジンに必要な空気を減らしてしまうので返って出力が減少してしまうと思われます。メーカーでは考慮に入れてる会社と考慮に入れてない会社(損失1%以下なのが理由だとか)があるそうです。
jas1
- 解答いただき恐縮です。自分が前に呼んだ旅客機雑誌には確かに離陸時にJETエンジン燃焼器内に水を噴射させると記されてあったのですが。 ご存知ないでしょうか…
富士通
- あ、申し訳ありません、言葉足らずでした。
エンジン燃焼器内に水を噴射させる事はあっても理由は上記の通りで、「水蒸気圧をタービン駆動に利用する」事はないと言う事です。
ちなみに燃焼器内に水を噴射するジェットエンジンはものの本によると初期のB−747に搭載したJT9D−7A等があり1520ポンド(3.3%)の推力増加を得たとのこと。ほかにもあると思いますがちょっと調べてません。
jas1
- ありがとうございます。ご意見参考にいたします。
富士通